タクシエの口コミ・評判は？アンケートからメリット・デメリットを徹底調査

TAQSIE（タクシエ）は、三菱地所リアルエステートサービスが運営する不動産売却のマッチングサービスです。家を売りたい人と不動産会社をつなぐサービスは数多くあるため「タクシエを利用するメリットは？」「評判はどうなの？」と疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。

この記事では、編集部が独自に調査したタクシエの口コミ・評判とともに、メリット・デメリットを詳しく解説します。タクシエがおすすめな人や他サービスとの比較、利用の流れも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

タクシエの口コミ・評判

マイナビ編集部では、実際にタクシエを利用した人に直接アンケート調査をおこないました。ここでは良い口コミ＆悪い口コミの両方を紹介します。

※紹介する口コミや満足度は、マイナビニュース不動産査定編集部がおこなった独自アンケート調査結果によるものです。（調査方法：クラウドワークス／調査期間：2024年4月）

タクシエの良い口コミ

タクシエの悪い口コミ

口コミ・評判からわかる「タクシエ」とは

タクシエの口コミや評判を見ていくと、多くの人が担当者の質を評価していることがわかります。タクシエの大きな特徴である、優秀な担当者とのマッチングが成功しているといえるでしょう。また、たまたまその担当者になったという運任せではなく、ユーザー自身が担当者を「選べる」システムも、満足度の高さにつながっていると考えられます。

「希望額に届かない」「やりとりに時間がかかる」「仲介手数料がかかる」などがありました。タクシエはあくまで担当者の紹介サービスであるため、査定や売却に関しては在籍する不動産会社によっても左右されます。不動産会社単位より、担当者単位で選びたいユーザーに向いているといえるでしょう。

口コミをもとに、自分に合ったサービスかどうか慎重な判断が必要です。

タクシエで不動産売却を始めるメリット

タクシエの主なメリットは次の4点です。それぞれを詳しく見ていきましょう。

優良な担当者に不動産売却を依頼できる

タクシエでマッチング可能な不動産会社は、ノウハウと実績が豊富な大手35社に絞られており、担当者は次の条件で厳選された400人の精鋭から選出されます。

また担当者の顔写真やプロフィール、実績を事前に確認できるほか、マッチ度も提示されるためミスマッチを防ぎやすいメリットがあります。「会社ではなく担当者本位で選べるサービス」を開発したいという思いから生まれた仕組みです。この思いに共感した企業が参画しています。

参画企業名

アイ建設／アクロスコーポレーション／朝日リビング／アーバンライフ／イーグランド／インテリックス／ ウスイホーム／小田急不動産／ゼロリノベ（groove agent）／グローバルベイス／京王不動産／ケイズワン／ 京成不動産／スターツピタットハウス／スタイリッシュホーム／住友林業ホームサービス／相鉄不動産販売／ 大京穴吹不動産／大和ハウスリアルエステート／東京建物不動産販売／ナイス住まいの情報館／ハウスウェル／ 長谷工リアルエステート／福屋不動産販売／福屋アセットマネジメント／富士リアルティ／ フロンティアホールディングス／ベルテックス／ポラスグループ／三菱地所ハウスネット／ 三菱地所レジデンス／未来都市開発／明治地所／ライフサービス／リプライス／レジデンシャル不動産

希望に応じて2つのコースから選択可能

売却額や条件にこだわりたい人のための「なっとく提案売却コース」と、現金化を急ぐ人のための「スピード売却コース」があります。違いは次のとおりです。

項目	なっとく提案売却コース	スピード売却コース
売却方法	市場で買主を探し売買契約	不動産会社が買取
売却期間	物件により異なる （一般的には3～6カ月）	最短1カ月
特徴	・3人の担当者から売却戦略の提案が届く ・こだわりの条件がある人におすすめ ・AI査定機能あり（マンション・戸建対応）	・3日以内に3社が買取価格を提示 ・現金化を急ぐ人におすすめ ・売却を周囲に知られたくない人におすすめ
仲介手数料	あり	なし

なっとく提案売却コースは、不動産会社の仲介によって市場から買主を探すコースです。売却理由・物件情報・理想の担当者像をもとに3人の担当者を厳選します。担当者の顔写真、プロフィール、実績、売却戦略が提示されるため希望に合う人を選べるでしょう。

スピード売却コースは不動産会社による買取です。仲介売買よりも買取価格は低い傾向にありますが、売却までのスピードが速いことと、売却活動をおこなわないので周囲に売却を知られないことがメリットです。

売却コースは途中変更が可能です。たとえば、なっとく提案売却コースで進めていたものの、現金化を急ぐ事情ができたときにはスピード売却コースに切り替えることもできます。

最新の相場を手軽に把握できる

なっとく売却コースの場合は、売却価格の相場を調べられるAI査定の利用が可能です。売却額の目安がわかるので、不動産会社から提示される査定額が相場に合致しているかがわかるようになります。AI査定の金額と大きく異なる場合には、不動産会社に理由を確認するきっかけとなるでしょう。

ただしAI査定はマンション・戸建のみの対応で、現段階では土地のみの売却には対応していません。

一方、スピード売却コースは物件情報の提供から3日以内に買取価格が提示されます。AI査定ほど即時というわけではありませんが、提示価格に納得できればすぐにでも売却手続きに進めることがメリットです。

チャットでいつでも相談できる

担当者へ時間を気にせず気軽に質問や相談ができる、チャット機能があることもタクシエの大きなメリットです。履歴が残るため重要な情報を読み返すことができ、メモを取る手間を省けます。

希望すればWEB面談や電話も可能です。不動産会社の店舗まで足を運ぶ必要がなく、時間に余裕がない人でも隙間時間を活用してスムーズに売却活動を進められます。

また市場から買主を探す売却方法の場合は、一般的には3～6カ月ほどかかるため担当者との相性の良さは重要なポイントです。気軽にやりとりできることで相性の良さも確かめやすくなり、売却活動中にストレスを抱えるリスクを減らせるでしょう。

タクシエで不動産売却を始めるデメリット

タクシエには次のようなデメリットもあります。メリットと照らし合わせ、自分の希望に合ったサービスかどうかを検討しましょう。

対応可能なエリアや不動産会社は限定的

対応エリアは拡大中ですが、2024年4月時点では限定的です。コース別の対応エリアは次のとおりです。

なっとく提案売却コース	スピード売却コース
東京都／神奈川県／埼玉県／千葉県	東京都／神奈川県／埼玉県／千葉県／大阪府／京都府／兵庫県／奈良県／滋賀県

買取専門のスピード売却コースは関西圏にも対応していますが、なっとく提案売却コースは首都圏のみです。ただし、上記都府県内であっても対象外の地域もあります。公式サイトでは対応可能な市区町村まで詳しく記載されているので、売りたい物件が対応可能エリアかどうかチェックしておきましょう。

希望額で売却できる保証はない

タクシエに限った話ではありませんが、市場から買主を探す売却方法（仲介売買）の場合は希望額で売却できる保証がありません。不動産会社の査定額はあくまでも売れると見込んだ価格であり、同額での購入を希望する買主が現れることを保証するものではないからです。

また、売却したいタイミングによっても金額は左右される傾向にあります。例を挙げると、近隣で売り出されている物件（競合）が多いタイミングの場合は、競合よりも少し下げた売り出し価格にすると売れやすいなどです。希望額で購入する買主が現れるまで待てる状況でない限り、必ずしも希望額で売却できるわけではないことに注意しましょう。

なお不動産会社による買取の場合は、仲介売買の相場より低い金額になる傾向にあります。買取は再販によって転売益を得ることを目的にしているためです。再販のために修繕・リフォームが必要な場合には、不動産会社が修繕費用を負担する分を値引きすることもあります。買取金額の相場は仲介売買の7～8割です。

個別に付帯サービスの比較が必要

タクシエで紹介される不動産会社のなかには、一般的な仲介業務とは別に付帯サービスを展開しているところもあります。付帯サービスの例を見てみましょう。

タクシエに参画している企業であっても付帯サービスは一律ではないため、個別に比較する必要があります。査定額や買取額だけでなく、売却戦略や付帯サービスまで考慮して契約先を選ぶことが大切です。

タクシエの特徴

社名	三菱地所リアルエステートサービス株式会社
サービス名	TAQSIE（タクシエ）
設立年月日	1972年12月20日
所在地	東京都千代田区大手町1-9-2　大手町フィナンシャルシティ グランキューブ11階
資本金	24億円
事業内容（企業全体）	1. 不動産の売買、仲介及び鑑定 2. 不動産の管理、貸借及び売買の受託 3. 不動産の所有、管理及び貸借 4. 駐車場の管理及び運営 5. 駐車場の管理及び運営の受託 6. 前各号に関連する業務の開発、販売、企画及びコンサルティング業務 7. 金融商品取引法に基づく第二種金融商品取引業及び投資助言・代理業 8. M&Aに関する仲介、斡旋及びアドバイザリー業務
従業員数（企業全体）	656名（2023年4月1日現在）
対応エリア	東京都／神奈川県／埼玉県／千葉県／大阪府／京都府／兵庫県／奈良県／滋賀県
査定にかかる日数	最短3日（買取の場合）
公式サイトのURL	https://www.mecyes.co.jp/taqsie/

タクシエは不動産の有効活用、不動産流通市場の発展と信頼性向上をミッションとする、三菱地所リアルエステートサービスが展開するサービスです。「自分の不動産を託す人は自分で選びたい」人のために、査定額だけでなく担当者まで吟味して選べるように、担当者の実績など詳しい情報を提供しています。

またサービス利用料が無料なのも魅力です。仲介売買を選択した場合は通常の仲介契約のとおり、売買契約が成立したときに仲介手数料を不動産会社に支払う必要はありますが、タクシエに対する支払いは生じません。なお不動産会社による買取であれば、仲介が発生しないため仲介手数料も不要です。

タクシエを活用した不動産売却がおすすめな人

これまで紹介したメリットやデメリットを踏まえると、タクシエは次のような人におすすめです。

タクシエならではの特徴は担当者の詳細情報が事前にわかる点です。個人のプロフィールや実績、マッチ度がわかることは、相性を吟味するうえで重要なポイントといえます。相性のよい担当者と出会えれば、チャット機能を活かしながら気軽に質問や悩みを相談できるでしょう。

またマンション・戸建てであればAI査定を利用できるので、実際の売却活動を始める前の情報収集ツールとしても有用です。対象は仲介売買であれば首都圏、買取であれば首都圏と関西に限られますが、エリア内の物件を売却したい人は利用を検討する価値はあるといえます。

タクシエ以外のマッチングサービス2社と比較

タクシエのように担当者を重視しているTERASS Offer、不動産ブリッジをピックアップして、サービスを比較してみましょう。

サービス名	タクシエ	TERASS Offer	不動産ブリッジ
対応エリア	東京都／神奈川県／埼玉県／千葉県／ 大阪府／京都府／兵庫県／奈良県／ 滋賀県	東京都／神奈川県／埼玉県／千葉県／ 大阪府／兵庫県／愛知県／三重県／ 福岡県	東京都／神奈川県／埼玉県／千葉県
対応物件	マンション・戸建・土地	マンション・戸建・土地	マンション・戸建・土地
提携会社数	35	― （個人エージェント）	―
特徴	・担当者で選べる ・仲介売買、買取を選べる ・AI査定サービスあり	・物件情報を登録すると売却提案が届く ・提案に納得するまで匿名OK ・中立的な個人エージェント	・無料のオンライン面談が充実 ・注文住宅の相談も可能
公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト

TERASS Offerは不動産仲介営業経験が3年以上の個人エージェントが、ユーザーにより登録された物件情報に沿って売却戦略を提案する仕組みです。不動産会社に属さないフリーのエージェントが担当するため、中立な立場でのサポートを得られることが大きなメリットといえます。

不動産ブリッジは業界歴5年以上、会社内営業成績上位30%以上の実績を持つ営業担当者を紹介するサービスです。無料のオンライン面談（30分）のあとに、希望条件に沿った担当者が1～3人紹介されます。

担当者重視のマッチングという点ではタクシエと2社は似ていますが、タクシエは大手不動産会社に特化しているため、個人エージェントの紹介はありません。

タクシエ経由で不動産売却をする流れ

タクシエでなっとく提案売却コース、スピード売却コースを利用する、それぞれの流れを見ていきましょう。

なっとく提案売却コースの場合

希望条件に近い買主を市場で探す、なっとく提案売却コースを選択した場合の流れは次のとおりです。

• 会員登録をしてなっとく提案売却コースを選択
• 提案された担当者を比較
• 担当者と売却活動

会員登録をしてなっとく提案売却コースを選択

まずは会員登録をおこないます。最初に入力する項目はメールアドレスと設定するパスワードです。もしGoogleまたはYahooのアカウントを持っていれば、連携させることで入力を省略できます。次のステップで必要な入力情報は次のとおりです。

マンションの場合はマンション名、部屋番号の情報も必要です。これらの情報を入力し会員登録が完了したら、なっとく提案売却コースを選択しましょう。

提案された担当者を比較

入力した情報に基づいて選出された、マッチ度の高い担当者3人から提案が送られてきます。次の項目を比較し、希望条件や相性が合う担当者を選びましょう。

なおチャットやWEB面談は担当者を決める前の段階で利用できるので、相性のよさはやりとりを通じてじっくりと吟味できます。

担当者と売却活動

担当者を決めたら、不動産売買の仲介を依頼するための媒介契約をおこないます。契約締結後、担当者が事前に説明した売却プランに基づいて売却活動をおこないます。基本的には、査定額をもとに売り出し価格を設定し、不動産ポータルサイトへの登録や広告宣伝をおこなって買主候補をみつける流れです。

なお買い主候補は売り出し価格を見て購入を希望しますが、売買の商談においては値引き交渉がなされる可能性もあります。不動産会社が仲介するとはいえ、金額への合意や諸条件の設定などの売買契約自体は売主と買主が直接おこなうため、商談への参加は必須です。買主候補の内見希望に対応するケースもあります。

スピード売却コースの場合

不動産会社による買取を希望するスピード売却コースの流れは、次のとおりです。

• 会員登録をしてスピード売却コースを選択
• 買取価格をベースに依頼先を比較
• 不動産買取業者と売買契約

会員登録をしてスピード売却コースを選択

会員登録まではなっとく提案売却コースと同様です。その後スピード売却コースを選択すると、3社から3日以内に買取価格が提示されます。ただし、この段階で提示される査定額は買取価格として確定しているものではありません。実際に物件を確認する実査定があるためです。

買取価格をベースに依頼先を比較

買取価格をもとにチャットやWEB面談でやりとし、依頼する担当者を選びましょう。担当者を選ぶと実際に物件を確認する実査定に進みます。実査定によって買取価格が決定するため、金額に納得できたら売買契約に進みます。実査定の段階ではまだ契約していないので、納得できない場合は他社に依頼しなおすことも可能です。

不動産買取業者と売買契約

実査定の価格や諸条件に納得できたら買取企業と売買契約をおこないます。登録から実査定、売却完了までの期間は最短1カ月です。買取の場合は仲介業務が生じないため仲介手数料はかかりません。

なお、なっとく提案売却コース、スピード売却コースのどちらであっても、売却によって利益が生じたときは確定申告が必要です。確定申告までのサポート有無は不動産会社によって異なるため、不安な人は担当者に聞いておくとよいでしょう。

タクシエを利用する際のよくある疑問

最後に、タクシエを利用する際のよくある質問2つに回答します。

タクシエはなぜ無料で使える？

タクシエが無料なのは、紹介した不動産会社の仲介によって売買が成約した際に、不動産会社から手数料を得ているためです。ただし、あくまでもタクシエの利用料が無料ということであり、次の支出は生じます。

• 成約時に不動産会社に支払う仲介手数料
• 売買契約に必要な印紙税
• 必要に応じた測量、住宅診断費用
• 登記費用（所有権の移転、抵当権抹消登記等）
• 譲渡所得税、住民税等の各種税金

上記のような費用がかかることも踏まえて売却価格を検討することをおすすめします。

不動産一括査定サイトとなにが違う？

大きな違いは不動産会社本位か担当者本位かという点です。不動産一括査定サイトの場合は、初回の連絡と実際に売却サポートをする担当者が異なることがよくあります。素早く査定を出す部署が初回の連絡をおこない、売却サポートをする営業部署に引き継ぐケースがあるからです。

その点、タクシエは最初から最後まで同じ人が担当するため、信頼関係を築きやすいことがメリットといえるでしょう。最初の連絡相手との相性がよかったのに、引き継がれた担当者との相性が悪いなどのミスマッチを防げます。

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まとめ

タクシエは、担当者の質や相性のよさを重視する人に適した不動産売却マッチングサービスです。現在は首都圏や関西圏の物件に限定されていますが、今後拡大していく期待もあります。

ただし、大手不動産会社が必ずしも最高値・好条件を提示できるとは限りません。査定段階であれば何社に連絡しても構わないため、ほかの一括査定サービスなどと併用して比較するのもよいでしょう。媒介契約の種類によっては、複数の不動産会社に仲介を依頼することも可能です。

不動産の売買は、多くの人にとって何度もあるものではなく、大きな決断となるでしょう。納得できる決断ができるよう、複数の選択肢を持っておくことが大切です。その1つとしてタクシエに興味を持った人は会員登録から始めてみましょう。

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