大阪で無償譲渡の空き家を探す方法とは?メリットや注意点を徹底解説

大阪で空き家を安く入手したい、無償譲渡のメリットを知りたい、無償譲渡の物件の探し方がわからないと悩んでいませんか。空き家の無償譲渡は、物件を探している側だけでなく所有者にもメリットがあります。

特に大阪の場合は、空き家の活用のための施策があるので、「住んでみたい」と考えている場合は、大阪の空き家の無償譲渡を受けることを検討してみましょう。

本記事では、空き家の無償譲渡を受けるメリットや空き家活用のための大阪の取り組み、大阪の無償譲渡の空き家を探す方法などを紹介します。スムーズに空き家の無償譲渡を受けられるように、その手続きや注意点も取り上げましょう。「大阪に住んでみたい」「できるだけ費用を抑えたい」という場合などに、参考にしてください。

すぐわかる!この記事3つのポイント!
  • 大阪で空き家の無償譲渡を受けるメリットは、不動産取得費用を抑えられること、補助金が出る場合があること、空き家を活用して収入を得られることです。
  • 空き家を無償譲渡する側のメリットには、節税管理の手間を省けること、相続に関するトラブルを避けられることがあり、固定資産税都市計画税の負担が軽減されるでしょう。
  • 大阪の空き家を探す方法として、「大阪版・空き家バンク」や各自治体の空き家バンクWeb上の掲示板を利用する方法があり、それぞれの特徴や利用方法が異なります。

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目次

空き家の無償譲渡を受けるメリット

空き家の無償譲渡を受けるメリットには、以下のようなものが挙げられます。

  • 不動産取得のための費用が抑えられる
  • 補助金が出る場合がある
  • 空き家を活用して収入を得られる

それぞれのメリットを把握して、空き家の無償譲渡を受けましょう。

不動産取得のための費用が抑えられる

不動産を取得する際、通常であれば建物や土地の費用がかかりますが、空き家の無償譲渡の場合、これらの費用は不要です。また、不動産会社が仲介して不動産を取得した場合、取引額の5%以内を上限とした仲介手数料を支払いますが、空き家の無償譲渡であればこの手数料も必要ありません。こうした不動産取得で必要な費用を抑えられることは、空き家の無償譲渡の大きなメリットです。

補助金が出る場合がある

空き家を取得する際に必要な費用に対し、補助金の出る自治体があることもメリットです。補助金を活用すれば、コストを抑えられ不動産を取得できます。一例として、以下では大阪市の補助金制度を提示します。

補助の種類
  • 住宅再生
  • 地域まちづくり
要件
  • 市内の平成12年5月31日以前の建築住宅
  • 3ヶ月以上空き家になっている
  • 売ることを前提としていない など
補助金額(限度額)
  • 性能向上改修工事:75万円/戸
  • 地域まちづくり改修工事:300万円/戸
  • インスペクション:3万円/戸
  • 耐震診断:5万円/戸
  • 耐震改修設計:10万円/戸
  • 耐震改修工事:100万円/戸
申請方法
  • 区役所または都市整備局に問い合わせる
  • 場合によっては都市整備局と協議が必要

補助される金額や詳しい要件などは、各自治体のホームページなどでチェックしておきましょう。

空き家を活用して収入を得られる

空き家を譲り受けて自身が住むのではなく、活用して収入を得られることもメリットです。空き家をそのまま貸し出したり、更地にして活用したりする活用事例は以下のようにたくさんあります。

活用事例 概要 メリット デメリット
民泊経営 外国人旅行者や観光客をターゲットにした活用方法 管理や手続きが難しくない 年間の営業日数上限が決まっている
シェアハウス 一つの空間を共有する賃貸 一世帯に貸すよりも高収入 住民同士のトラブルがある可能性あり
太陽光発電 設備を設置して電力を売る 自治体の補助金が受けられるケースあり 初期費用が高い
駐車場経営 月極とコインパーキングの2種類から選べる 初期コストがそれほどかからない 立地次第で利用者が見込めない
DIY(Do It Yourself)型賃貸 借主が自費で修繕・リフォームできる 初期費用を抑えられる 契約手続きに手間がかかる

立地や条件によって向いている活用方法は異なりますので、周辺エリアのニーズや事業として成り立つのかしっかりと分析してから始めましょう。空き家の活用方法についてこちらの記事でも詳しく解説しています。

https://news.mynavi.jp/fudosan-satei/3668

空き家の無償譲渡をするメリット

空き家を無償譲渡する側のメリットには、以下のようなものがあります。

  • 節税になる
  • 管理の手間が省ける
  • 相続に関するトラブルを避けられる

それぞれの詳細を見ていきましょう。

節税になる

不動産を所有していると必ず固定資産税と都市計画税がかかり、無償譲渡すればこれらが不要です。固定資産税と都市計画税は、それぞれ以下のように算出されます。

税金の種類 算定方法
固定資産税 課税標準額×1.4%
都市計画税 課税標準額×0.3%

また固定資産税と都市計画税は建物と土地それぞれにかかり、トータルの納税額は低くありません。さらに自治体から問題のある「特定空き家」として指定され、放置し続けていると従来の固定資産税の6倍を納付しなければならない可能性もあります。空き家を無償譲渡すれば、こうした税金とは関係なくなり、節税につながるでしょう。

空き家を管理する手間が省ける

空き家を管理せずに放置しておくと、以下のような問題が発生します。

  • 老朽化が進み倒壊の危険性
  • 害虫や害獣の繁殖
  • 不法侵入や放火、盗難などの犯罪

こうした問題は、周辺住民に迷惑をかけることになり、人の生命に関わってくるケースもあります。空き家を無償譲渡すれば、管理する必要がなく、空き家を放置したことによる諸問題を回避できます。また、管理を委託していた場合、その費用がなくなることもメリットです。空き家を放置した場合のリスクについてはこちらの記事をご参考ください。

https://news.mynavi.jp/fudosan-satei/6033

相続に関するトラブルを避けられる

空き家を相続することになった場合、どのように分割するのか難しく、お金や資産に関係する話でもあり、相続人同士のトラブルが発生しやすいです。相続した後も、相続税だけではなく、固定資産税や管理維持費はかかります。空き家を無償譲渡した場合、こうした相続におけるトラブルや相続した後の負担を回避できるでしょう。売却ではなく無償譲渡だからこそ利益が出ないため、話し合いの必要もありません。

空き家活用のための大阪の取り組み

大阪では、空き家を活用するために次のような取り組みを実施しています。

  • 魅力向上のための「リノベーションまちづくり」
  • まちの魅力も発信する「大阪版・空き家バンク」
  • 建物の安全性向上のための補助金制度

本格的に大阪の空き家を無償譲渡で手に入れたいと考えている場合は、参考にしましょう。

魅力向上のための「リノベーションまちづくり」

「リノベーションまちづくり」は、公民が連携しリノベーションによって空き家を再生し、地域活性化を図る取り組みです。利用内容や利用するときの流れは以下の通りです。

利用内容
  • リノベーションまちづくりアドバイザーに相談できる
  • 大阪府内の空き家を活用したい人などが対象
  • 初回相談費用はかからない
利用するときの流れ
  1. 相談内容をまとめ必要書類を準備
  2. 市町村に伝える
  3. 相談できるアドバイザー情報のお知らせ
  4. 相談日時・場所の決定
  5. 相談(基本は2時間以内)

実際に取り組んだ事例には、以下のようなケースがあります。

  • 千早赤阪村千早地区:空家バンクの設置や空家改修補助などの実施
  • 太子町大道・春日地区:「観光まちづくりビジョン」「空家等対策計画」の策定

2回目からの相談には費用がかかりますが、専門家からアドバイスをもらえるため、大阪の空き家活用を検討している場合、利用しない手はありません。

まちの魅力も発信する「大阪版・空き家バンク」

大阪の住まい活性化フォーラムによる「大阪版・空き家バンク」は、空家バンク登録の空家情報だけではなく、大阪府内の街の魅力や暮らしに活かせる情報、各種支援情報などもまとめてあるサービスです。空き家を探している人に向けて、マッチングにつながるサポートもあり、自身の希望を伝えることで理想的な空き家を見つけられる可能性があるでしょう。「大阪版・空き家バンク」で空き家を探す方法は、次の章で詳細を紹介します。

建物の安全性向上のための補助金制度

大阪府では、建築物の安全性向上や震災対策などを目的に、大阪府震災対策推進事業補助金という制度を整えています。補助金の種類と各上限額は以下のように定められています。

  • 木造住宅耐震診断補助:5万円
  • 木造住宅耐震改修設計補助:10万円
  • 木造住宅耐震改修補助:40万円

市町村により、補助制度の有無や要件、上限額は異なることもあるため、補助金制度を活用したい場合は、事前に市町村の窓口に相談しておきましょう。

大阪の無償譲渡の空き家を探す方法

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大阪の無償譲渡の空き家を探す場合、主に次の3つの方法があります。

  • 大阪版・空き家バンクを利用する
  • 各自治体の空き家バンクを利用する
  • Web上の掲示板を利用する

ここでは、それぞれの利用方法や特徴などを解説します。

大阪版・空き家バンクを利用する

大阪府全体から探したい場合は、前章で解説した「大阪版・空き家バンク」を活用して空き家を見つけましょう。「大阪版・空き家バンク」では、エリア別だけではなく、次のような目的別でも空き家を探せます。

  • 豊かな自然の中で暮らしたい
  • 都会に住みたい
  • 育児しやすい環境を望んでいる
  • 歴史を感じられる街が好き
  • 趣味を生かしたい
  • 自分らしく暮らしたい

また表示されている「空家詳細情報」をクリックすれば、面積や築年数、賃料などのディテールをチェックできます。空き家を持っている方に連絡を取りたい場合は、「空家の問い合わせ」をクリックして、名前やメールアドレス、電話番号、問い合わせ内容などを入力しましょう。

各自治体の空き家バンクを利用する

大阪府の中で決まった市町村から探したい場合は、各自治体の空き家バンクを利用しましょう。茨木市空き家バンクの場合、以下の書類を提出すれば利用できるようになります。

  • 登録申込書
  • 登録カード
  • 誓約書(暴力団などの排除関連)

また登録には費用がかからず、物件の閲覧や問い合わせ、交渉などにおいては登録しなくても利用可能です。住みたい場所が決まっている際は、自治体のホームページの空き家バンクページをチェックしましょう。

Web上の掲示板を利用する

空き家所有者に直接連絡を取りたい場合は、Web上の掲示板を利用しましょう。Web上の掲示板でおすすめなのは、「家いちば」です。このサイトは、売主と買主が直接交渉して、売買を進められる掲示板です。買主にかかる費用は次のように媒介報酬と基本料があります。

  • 媒介報酬・売買価格400万超:1.5%+3万円
  • 媒介報酬・売買価格400万以下:2%+1万円
  • 媒介報酬・売買価格200万以下:2.5%
  • 成約基本料:80,000円

また、通常の不動産売買のように商談や契約を進めますが、取引している間、専門家のチェックも入るため安心して利用できるでしょう。いずれにしても、自分に合ったWeb上の掲示板を活用して、空き家を見つけてみてはいかがでしょうか。

空き家の無償譲渡を受ける場合の手続き

空き家の無償譲渡を受ける際、贈与契約書を作成し、所有権移転登記を行います。ここでは、空き家の無償譲渡を受ける場合の手続きをまとめました。

贈与契約書を作成する

空き家の無償譲渡を受ける場合、贈与契約書を作成することで以下のようなメリットがあります。

  • 契約者間のトラブルを回避できる
  • 贈与が撤回されない
  • 不動産登記の名義変更がスムーズになる

贈与契約書があれば、贈与の事実を証明できるため、作成しておいて損はありません。贈与契約書を作成する際は、以下の要素を必ず盛り込みましょう。

  • 贈与者の氏名・住所
  • 受贈者の氏名・住所
  • 贈与契約締結・贈与を実行する日付
  • 贈与財産の種目・内容・金額などの情報
  • 贈与する方法

贈与契約書において困ったときは、弁護士や司法書士などの専門家に相談することをおすすめします。

所有権移転登記を行う

不動産所有者が変更された場合、所有権移転登記を行わなければなりません。登記に必要な書類は、以下のように贈与した側とされた側で異なります。

贈与した側
  • 登記済証もしくは登記識別情報
  • 印鑑証明書
  • 固定資産評価証明書
贈与された側
  • 住民票
  • 委任状
  • 登記原因証明情報

また所有権移転登記には、登録免許税がかかります。その税額は、固定資産税評価額に規定の税率をかけて算出可能です。さらに所有権移転登記の手続きは司法書士に依頼すれば行ってくれますが、当然、費用がかかります。その費用を抑えたい場合、以下の手順を参考に自分で手続きを進めましょう。

  1. 申請書などを作成する
  2. 法務局に提出する
  3. 審査を待つ
  4. 登記識別情報及び登記完了証を受け取る

書類を作成する際、見本も法務局のホームページにあるため、困ることなく手続き可能です。

空き家の無償譲渡の注意点

空き家の無償譲渡の注意ポイントは以下の通りです。

  • 手続きを自分でやる必要がある
  • 各種税金がかかる
  • リフォームや修繕が必要な場合がある
  • 地域独自のルールや行事がある

こうした注意点を知り、スムーズに無償譲渡を受けましょう。

手続きを自分で行う必要がある

空き家の無償譲渡は、従来の中古住宅の売買とは異なり、さまざまな手続きを自身で対応しなければなりません。中古住宅の売買のケースでは、不動産仲介業者による条件交渉や売買契約、引き渡しなど取引中のサポート体制が整っています。

しかし無償譲渡では仲介業者がおらず、契約書作成や税金関連など自分で調べて対応することになります。無償譲渡は、不動産の取得費用を抑えられても、場合によっては手間や時間がかかってしまうことを認識しておきましょう。

各種税金がかかる

空き家の無償譲渡を受けた側には、国内のルールである各種税金を納める必要があります。その種類と税率は以下の通りです。

  • 贈与税:基礎控除額110万円を差し引いた控除後の課税価格×規定税率
  • 不動産取得税:固定資産税評価額×4%
  • 登録免許税:固定資産税評価額×規定税率
  • 固定資産税:課税標準額×税率1.4%

エリアによっては、都市計画税も必要です。また、自治体によっては税金が安くなる制度を設けているため、担当窓口に確認しておくよいでしょう。

リフォームや修繕が必要な場合がある

譲渡した空き家によっては劣化が進み、リフォームや修繕が必要なケースも少なくありません。土地や建物の取得費用は無償でも、リフォーム費用が高額になり、新築並みの金額になることもあるので注意しましょう。さらに、木造住宅では、シロアリや害虫・害獣駆除が必要にある可能性もあります。リフォームや修繕が必要な場合は、空き家を得意とするリフォーム業者に相談しながら、計画を立てましょう。

地域独自のルールや行事がある

地方の空き家の無償譲渡を受けた場合、そこで暮らす地域独自のルールや行事についても理解を深めておきましょう。よくある地域独自のルールや行事は以下の通りです。

  • 草むしり
  • ドブ掃除
  • 雪かき

住む前にこうした独自ルールを把握して、自分のライフスタイルに合っているのかどうか確認しておきましょう。

まとめ

空き家の無償譲渡は、不動産取得費用が抑えられ、補助金が出る場合もあり、空き家を活用して収入を得られるメリットがあります。大阪では、「リノベーションまちづくり」や「大阪版・空き家バンク」、建物の安全性向上のための補助金制度などの取り組みがあります。

大阪の無償譲渡の空き家を探す場合は、大阪版・空き家バンクや各自治体の空き家バンク、家いちばなどのWeb上の掲示板などを利用することをおすすめします。空き家の無償譲渡について理解を深めて、大阪で素敵な空き家物件の活用を進めていきましょう。

※「マイナビニュース不動産査定」は以下に記載されたリンク先からの情報をもとに、制作・編集しております。
https://www.land.mlit.go.jp/webland/
https://www.rosenka.nta.go.jp/
https://www.retpc.jp/chosa/reins/
https://www.land.mlit.go.jp/webland/servlet/MainServlet
https://www.zentaku.or.jp/cms/wp-content/uploads/2022/02/2021-fudousan-anke-to.pdf


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この記事を書いた人

マイナビニュース不動産査定編集部は、家の売却、家づくり、リフォームなど不動産に関わる様々な情報をわかりやすくお届けします。

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