一般的なサラリーマンから億り人となった起業家の中野祐直氏がおくる『起業で「億り人」になった人の絶対ルール』。限られた特別な人でなくても「ルールを真似して再現する」ことで誰でも起業ができる、と話す著者が提示したルールの中から、一部を抜粋してお届けします。
第2回は「家族に相談するな!」です。
起業して社長になる、とはどういうことか
「何をするにも必ず家族に相談する」という人がいます。新しい世界にチャレンジするときに、真っ先に親や配偶者、家族に相談をし、決断を委ねる。その気持ちはわからなくもありません。私もはじめに両親に言いましたから(私は大反対されましたから、お勧めしませんが)。
大切な家族を尊重するということは、素晴らしいことではありますが、家族は相談相手として正解なのでしょうか?
当たり前のことですが、相談相手は「選ぶ」べきものです。新しいことにチャレンジするのであれば、しかるべき人に相談をもちかけるべきなのです。あなたがビジネスオーナーになりたいのであれば、ビジネスオーナーとして成果を出している人に相談すべきなのです。自然とそれは家族ではなくなります。
自分がこれまでとは違った「非日常」、金銭的リスクも時間的リスクも伴うであろう世界を目指そうと思っているところで、日常の代表とも言えるような「家族」に相談するというのは方向として間違っています。これは家族のみならず、親しい友人関係も同様です。
「お前何やってるんだよ」
「いつものあなたらしくないよ」
「そんな方向にいくなよ」
と、必ず日常に戻されてしまうからです。
家族をはじめとする親しい人たちは、あなたをビジネスオーナーに導く人ではありません。あなたを思いやり、その身を案じる人たちだからです。これはありがたいことですが、自分にとって身近な人というのは、可能性よりもリスクにばかり目がいってしまうものです。
要するに、「失敗したらどうするの?」ということを心配するわけです。これが、新しい人生を作る時に、あなたを今までの人生に引き戻そうとする強力なブレーキになってしまうのです。
最近の学生の就職先としての第一志望企業は、自分がやりたい仕事ができる企業ではなく、「親が望む大企業」という人が多いと聞いています。しかもその大企業というのは、「誰もが社名を聞いたことがある企業」、つまりCMで見たことがあるような会社だということです(私がいた大企業も誰もがCMで見たことがある会社でしたが、倒産しかけ、海外企業に買収されました)。
大企業に入れば、年功序列で昇給し、出世していける。そんな過去の常識が通用しないというのはもはや当たり前の事実です。それでもまだ親としては「大企業=安定」という考えが強いのでしょう。
いつの時代も、成功者というのは「少数派」です。少数派に入っていくという不安を、 プラスに考えられる人が成功します。
あなたを大切に思い、できれば危険にさらしたくないという本能が働く家族が、あなたをあえてリスクのある少数派に追い立てるということはありえないでしょう。「家族に相談するな!」とは、そういう意味なのです。
『起業で「億り人」になった人の絶対ルール』(中野 祐治著/ビジネス社 刊)
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・人生はカンニングOK! どんどんマネしよう・「信頼残高」と「にこやか貯金」・下足番になったら、そこでトップになってみろ!・やりたいことがお金になるとは限らない・イメージと違うことがほとんど・世界中の人に売らない・友人が減ることを恐れるな・起業家の仕事は99.99999%新規開拓!・自己投資しまくろう・アンチに対する接し方・月収200万あたりの落とし穴・起業家にしか味わえない喜び
「給料だけでは豊かになることができない」と気づいた著者は、ビジネスの成功者〈メンター〉との出会いをきっかけに「週末起業」を始めます。メンターのアドバイスを忠実に実行する著者のまわりには人やお金がみるみる集まり、ついに念願の「億り人」を実現しました。本書は、著者が自身の軌跡から発見した「成功への絶対的ルール」をあますことなく紹介。「『変わった奴』と言われたら喜ぼう」「友達が減るのは当たり前」「ビジネス書を1冊読むと月収1万円アップ」など、超実践的なノウハウ満載の本書をマネして、お金持ちになりましょう!