2024年 東京23区の3LDK新築マンション・約半数が『1億円以上』、億ション供給がなかった"2区"とは?
マーキュリーは6月23日、「2024年 東京23区ファミリー向け新築マンション価格動向」を発表した。東京23区で2024年1月から12月末に新築分譲した新築分譲マンションのうち、3LDK(2SLDKを含む)住戸を対象に分析した。
2024年に東京23区で新築分譲された3LDKタイプの住戸は5,088戸で、そのうちの約47%となる2,414戸が1億円以上で分譲されている。さらに全体の約10%となる510戸は、2億円以上だった。
23区のほとんどの区で1億円以上の住戸が分譲されており、1億円以上住戸の供給がなかった区は、墨田区と葛飾区の2区のみにとどまった。千代田区、港区、品川区、目黒区、渋谷区、豊島区の6区は、3LDKタイプの最低価格が1億円を上回っている。
2024年に東京23区で分譲された3LDKタイプの住戸で最も安かった価格は、3,498万円(江戸川区)、最も高かった価格が20億円(新宿区)となり、その差は約57倍にも及んだ。
5億円以上の住戸はすべてタワーマンションの高層階住戸が占めており、高い人気を背景に特に付加価値が高い住戸の価格は加速度的に上昇していることがわかった。
最多価格帯は7,000万円台(1,000万単位)で、次いで8,000万円台、9,000万円台、6,000万円台と続く。数年前までは普通に見られた5,000万円以下の住戸は86戸と、全体の1.6%にとどまっている。