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【レビュー】ダイソンのコードレス掃除機が進化! 日本の住宅事情を意識した新型「PencilVac Fluffycones」

MAY. 23, 2025 11:30
Text : 倉本春
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日本は住宅スペースが比較的狭く、そのうえ家庭では色々なモノが多くなりがち。そんな事情もあり、最近はコンパクトで小回りが利く掃除機が続々と増えている。

掃除性能の高さとデザイン力で人気のダイソンから登場したコードレススティック掃除機の新型「Dyson PncilVac」シリーズも、日本の狭い住宅やモノが多い住宅を意識した新製品だ。この掃除機、一本の棒のようなスリムな本体が特徴的。

ラインナップは2モデル。今までにない4本のブラシを内蔵した新型ヘッド付属の「Dyson PencilVac Fluffycones」(以下、PencilVac Fluffycones)と、シングルローラーヘッド付属の「Dyson PencilVac Fluffy」(以下、PencilVac Fluffy)だ。発売日は5月22日、価格はPencilVac Fluffyconesが84,920円、PencilVac Fluffyが59,840円だ。

  • 本体はもちろん、ヘッドも一新した「Dyson PencilVac Fluffycones」

空間を圧迫しないデザインになった本体と充電台

PencilVacシリーズで注目したいのは本体のスリム化。従来のダイソン製コードレス掃除機は、ヘッドから伸びる延長パイプにダストビンやサイクロンユニットを配置し、その背面に持ち手となるハンドルを設けた形状だった。新しいPencilVacは延長パイプから本体が「一本の棒」のようで、モーター、バッテリー、ダストビンまですべてを本体内に収めたスッキリ形状になった。

  • 新PencilVac Fluffycones(写真手前)と、人気モデルのDyson Digital Slim(写真奥)を比較。新型は驚くほどスリムでシンプルな形に

  • こんなにスリムな本体なのに、操作パネルには液晶パネルを配置。充電時間(残りの駆動時間)が秒単位で表示されるのはかなり安心感がある。PencilVac Fluffyconesの最長運転時間は、Fluffyconesクリーナーヘッド使用時で20分、ハンディ時で30分だ

実際に新型を使ってみると、ヘッドから一本の棒が伸びているデザインということもあって、片手でも両手でも使いやすい。姿勢にあわせて持つ位置も自在に変えられるなど、昔ながらのホウキのような自由度の高い持ち方ができる点も良かった。本体部の直径が3.8cmとスリムなので、ベッドやソファなど家具の下を掃除するときも手元がジャマにならずスッと掃除できる。

  • ホウキを持つように自然な両手持ちも可能。ハンドルがないことでむしろ自分好みのホールドができるように

本体デザインとともに、充電台も大きく進化した。これまでダイソンのコードレス掃除機に付属していた充電台は、壁に固定するタイプか、高さのある置き型スタンドだった。

今回の新PencilVacシリーズは、背の低いマグネット式充電スタンドを付属。圧迫感がないのでリビングの隅や廊下に出しっぱなしにしていても、インテリアの雰囲気をほとんど妨げないのはうれしいところ。コンパクトな充電スタンドながら、付属するツール×2本(毛がらみスクリューツール、ブラシ付き隙間ノズル)を両方とも収納しておける点も便利だ。

  • 新PencilVacシリーズのマグネット式充電スタンド。本体をスタンドに乗せると磁石の力で掃除機本体を簡単に固定

  • 付属する毛がらみスクリューツールとブラシ付き隙間ノズル

一方で、賛否両論がありそうに感じたのはPencilVacシリーズの掃除方式だ。ダイソンといえば高い吸引力が安定したサイクロン方式で有名だが、PencilVacシリーズは本体直径38mmのスリムさを実現するために、フィルター方式を採用している(一概には言えないが、一般的にフィルター方式の掃除機は、吸引したゴミが溜まってくると風の流れが悪くなり、吸引力が落ちやすい)。ただしそこはダイソンということで、フィルターを2重構造にして風路を確保し、ゴミが溜まっても吸引性能が落ちない工夫をしている。

少し気になったのはダストビンの容量だ。新PencilVacシリーズのダストビンは長さが約30cmあるように見えるのだが、じつは4.5cmほどゴミが溜まった時点でゴミを捨てることが推奨されている。このため、実際の集じん容量はあまり大きくないのだ。とはいえ、風圧でゴミを圧縮するので実際は500mlくらいの量の綿ゴミが捕集可能だという。

  • ゴミの吸込み量が一目でわかるクリアなダストビン。実際の容量は赤い矢印のところまで

【動画】ゴミ捨てはヘッドを外し、クリアビンをシュコシュコと上下に動かすだけ。クリアビンにシリコン製のスクレーパーが配置されており、上下に動かすことでフィルターにこびり付いたゴミをこそげ落としながらゴミを捨てる

4本の円錐ローラーを内蔵した新ヘッド

もうひとつの注目ポイントは新開発の「Fluffyconesクリーナーヘッド」だ。その名の通り、先端がコーン(円錐)型になった回転ブラシを内蔵したヘッドだ。ローラーは前後左右に合計4本を内蔵しており、ヘッド前後のローラーを逆回転させることで床との摩擦を低減。フローリングやタイルなどの床の上を滑るような軽さで移動させられる。

PencilVac Fluffyconesの重さは1.8kg(使用時)と、近年のコードレススティック掃除機としては重い部類だが、このヘッドのおかげでそれほど重さを感じずに動かせる。押したり引いたりするのではなく、床を滑らせるように動かすのがポイントだ。

ヘッド裏には4個のキャスターを配置しており、ヘッドが左右にも軽い力で移動する。とにかく小回りが利くので、家具の隙間や椅子の間など、入り組んだ家具の間の掃除もしやすい。

  • ヘッド内に配置された4本のコーン型ブラシ。いずれもブラシ部だけ取り外して水洗いも可能

  • 見えにくいゴミが浮かび上がるように見えるようになる「緑色のLED」を、前後あわせて2カ所に配置。より広い範囲のゴミが見えるようになった

壁際ギリギリの掃除を得意としている点も魅力的。一般的な掃除機は、ヘッドのカバーがブラシ側面まで覆っているうえ、ブラシ側面にモーターやベルトが配置されていることも多い。このため、ヘッド側面を壁に沿わせるように掃除すると、壁際にゴミが残ることがあった。

PencilVac Fluffyconesはヘッドの側面が開放されており、ブラシがヘッド側面からむき出しの構造。ヘッド側面を壁に沿わせると、ブラシがしっかりと壁に密着してゴミを掻き出してくれる。

  • Fluffyconesクリーナーヘッドのヘッド側面。ブラシ側面がむき出しという掃除機はかなり珍しい

ダイソンの掃除機が持つ柔らかいフラッフィーブラシは、以前のモデルから髪の毛が絡まりにくいことで定評があった。

新製品のFluffyconesクリーナーヘッドは、この「髪が巻き付きにくい柔らかブラシ」をコーン形状にすることで、もし長い髪の毛が絡まっても、髪が自動的にブラシの端から出てくる構造に進化している。掃除が終わった後に絡まった髪の毛をブラシから外すという、地味に面倒な作業がほぼ必要ないのも印象に残ったポイントだ。

【動画】「回転する円錐の表面に糸が巻き付くと、糸は細いほうへ移動する」という性質を利用。動画では、ブラシに巻き付いた糸がヘッド側面からポロリと落ち、ヘッドに吸い込まれる様子がわかる

短い時間だがPencilVac Fluffyconesを体験し、小回りが利くヘッドや圧迫感のないデザインは確かに、モノが多い住居や狭めの住居に向いていると感じた。高性能なコードレススティック掃除機が欲しい人や、モノが多くて掃除機がけを面倒に思ったことがあれば、Dyson PncilVacシリーズに注目してみてほしい。


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※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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