スイスの腕時計ブランド「TUDOR(チューダー)」から、機械式クロノグラフの新作「ブラックベイ クロノ“カーボン 25”」(Ref:M79377KN-0001)が登場した。世界限定2,025本で価格は103万7,300円、順次発売となっている。
チューダーがモータースポーツと関わるようになったのは1950年代までさかのぼる。1960年代にはポルシェ906を駆るレーシングチームと共に日本のレースシーンに参戦し、ドライバーの手首にはチューダーのクロノグラフが巻かれていたという。
こうした実績を背景に、近年ではVisa Cash App Racing Bulls F1チームとのパートナーシップを築き、ブランドのスポーツイメージを押し上げている。今回の新作「ブラックベイ クロノ カーボン 25」は、Visa Cash App Racing Bulls F1チームのマシンカラーリングと時計に落とし込んだ1本だ。
大きな特徴は、ケースに用いたフルカーボンファイバー構造。従来の316Lステンレススチール製ケースと比較して大幅に軽く、薄く、再設計した。ケース径は42mmだ。ケースバックにはPVD加工のチタニウム裏ぶたを採用。耐久性と軽量性を備えつつ、マットな質感で高級感を演出している。
ベゼルもカーボンファイバー製で、タキメーターの目盛りを備えるなど、クロノグラフらしいディテールを持つ。クロノグラフのプッシャーは、ブランド初期の手巻きクロノを彷彿とさせるクラシカルなフォルムとなっている。
ドーム型「レーシングホワイト」カラーのダイヤルは、F1マシンのカラーリングを連想させる仕上がり。こちらもカーボンファイバー製のサブダイヤルがブラックカラーで配置され、ホワイトダイヤルとのコントラストが視認性を高めている。6時位置には日付表示がある。
ストラップはレザーとラバーライニングのハイブリッド仕様となり、F1タイヤのトレッドパターンを型押し。カーボンファイバー製のエンドリンクを装備し、ケースとの一体感とさらなる軽量化を実現している。
ムーブメントはCOSC(スイス公認クロノメーター検査協会)認定の自社製クロノグラフ「キャリバーMT5813」を搭載。これはブライトリングの「キャリバーB01」をベースに、チューダー独自の高精度調速機構と仕上げを加えたものだ。腕時計として組みあげた状態で日差-2秒~+4秒という、COSC基準の日差-4秒~+6秒を上回る精度を出している。パワーリザーブも約70時間と長い。
- ケース素材:カーボンファイバー(ケースバックはPVD加工チタニウム)
- ケースサイズ:径42mm×厚さ14.3mm
- 風防:ドーム型サファイアクリスタル
- ストラップ:ラバーライニングレザー
- 防水性能:200m
- ムーブメント:自動巻き機械式クロノグラフ「キャリバーMT5813」
- パワーリザーブ:約70時間