アサヒビールは4月7日、茨城県守谷市の茨城工場に併設の「スーパードライミュージアム」と大阪府吹田市の吹田工場に併設の「アサヒビールミュージアム」をリニューアルオープンした。
1987年にブランドが誕生した「アサヒスーパードライ」が2027年に40周年を迎えるにあたり、2026年の酒税法改正も踏まえて、「今年2025年から新たな挑戦をスタートしたい」という、アサヒビール ビールマーケティング部長の野間和香奈氏。
氷点下で提供される「エクストラコールド」や店の生ジョッキのように楽しめる「生ジョッキ缶」、低アルコールの「クリスタル」など、これまでに展開された新たなチャレンジを挙げつつ、今年度は「辛口×冷え」を訴求していくという。
「お客様が生ビールに期待するところを調査したところ、"冷たいビール"に大変大きな需要がある」という野間氏は、「とりわけスーパードライは、冷やせば冷やすほど美味しくなる」と言及。
「スーパードライの特徴である喉越しとキレは、冷やせば冷やすほど体感していただけるので、今年からはより冷たい状態で、スーパードライを楽しんでいただける取り組みを強化していく」と続け、「2025年、日本中が"キンキンのDRY"に。」というコンセプトのもと、家庭の内外を問わず、いろいろなシチュエーションで、「冷たくて美味しいスーパードライを提供していきたい」との意気込みを明かした。
茨城工場に併設されている「スーパードライミュージアム」は、ブランド初の常設施設。吹田工場にも同様の「アサヒビールミュージアム」が併設されているが、「(茨城工場のある)守谷がスタートの場所」という野間氏は、「お客様が主役で、驚きとワクワクを感じながら、よりスーパードライのブランドに触れていただける場所」であると力を込める。
「スーパードライミュージアム」は、全長17メートルの5K大型スクリーンを備え、期待感を醸成する迫力映像が楽しめる「スーパードライシアター」からはじまり、ブランドの世界観への入口となる「イントロダクション」では、製造シーンなどがダイジェストで表現される。
また、LEDキネティックライト×映像で、発酵タンクの中で起こっていることを酵母の目線でダイナミックに表現する「スーパードライ 318 THE DIVE」や4面シアターに充填工程の迫力映像を映し出し、製造のスピード感やスケールなどを缶目線で没入体験できる「スーパードライ GO RIDE」など、製造工程を体感できるコンテンツも充実。
さらには、工場でできたての「スーパードライ」や氷点下の「エクストラコールド」を試飲できるほか、ビールサーブ体験や泡プリンターなども楽しめる「スーパードライホール」、そしてミュージアム限定のグッズが販売されている「ミュージアムショップ」など、まさに「スーパードライのテーマパーク」として、ブランドのこだわりと魅力の詰まった施設となっている。
また、工場に併設されていることもあって、通常はなかなか見ることができない工場内の設備を見学できるのも注目ポイントとなっている。
今回のリニューアルでは、「スーパードライ GO RIDE」や見学通路において、ミストによる「冷え」の演出を追加。また、「スーパードライホール」では、手で持った時に冷たさが実感できる「スーパードライキンキンタンブラー」が使用されるなど、ミュージアム全館を通して"キンキンに冷えた"「スーパードライ」の"辛口のうまさ"が訴求される。
「アサヒビールは、お客様を真ん中に置き、いろいろな形で驚きや感動、ワクワク感のある体験を提供していく」という野間氏は、ミュージアムでの体験ツアーは、単なる工場見学ではなく、「感動体験の場」であることをあらためて強調した。