春、新たなスタートの季節。スーツやシューズの新調を検討するビジネスパーソンも多いこの時季、そろそろ"一生使えるビジネスバッグ"への投資を考えている人も少なくないだろう。
であれば、ぜひ国内メーカーに目を向けてみてほしい。日本の職人たちが生み出す、世界最高峰の銘品。今回はそのうちのひとつ、「GANZO(ガンゾ)」のコレクションの中から厳選したハイエンドなバッグをご紹介したい。
タイムレスなものづくりで本物を追求する「GANZO」
日本の職人たちが作り出す最高級の革製品を提供するジャパンブランド「ガンゾ」。ルーツは1917年創業の「味岡順太郎商店」(のち、株式会社AJIOKA.と改称)で、当時は皮革小物類の製造卸販売業を営んでいた。
戦後は主にフランスのメゾンブランドのOEMを請け負ってきたが、「日本ならではの職人技を継承し、いっさい妥協することなく"本物"を追求したタイムレスなものを作っていきたい」といった思いから1999年、ガンゾを立ち上げるに至る。
ブランド立ち上げ以降も、素材選びから仕上げまで一切妥協しないものづくりを徹底。革本来の風合いを活かし、使い込むほどに美しく変化する製品の数々は、一生モノのアイテムとして多くのファンに愛されている。
ビジネスバッグ
そんな彼らが今、ビジネスパーソンに推すビジネスバッグがこちら。
GUDオープントートバッグ
数々の一流のブランドに素材提供を行うイタリア・トスカーナ地方の世界的タンナー「コンチェリア・グイディ&ロゼリーニ」の最高級牛革カーフを使用したトートバッグ。
タンニンなめし、染料のみで仕上げており、クリアな生地感と深みのある色合いが特長。仕上げには革の表面を平たくして艶を出す"グレイジング"も掛けて高級感を演出している。
「ビジネスでも多くお使いいただいていますが、デザインは比較的カジュアル。物をダボダボと入れてもらって、大きな袋のようにラフに使っていただければいいと思います。独特な風合いと、固さと柔らかさの塩梅がちょうどよく、容量もあるのでトラベルでもお使いいただけます」(味岡氏)
GUDブリーフケース
斜めがけストラップなどの余計なディテールを排し、とことんミニマルなデザインにこだわった丸胴タイプのブリーフケース。こちらもグイディの牛革カーフを使用。
使い込むことで深みのある色にエイジングし、さらなる艶感も生まれてくる。ジップには見た目の美しさと実用性の高さで知られるYKKエクセラファスナーを採用した。
「あまり物を詰め込んでしまうと型が崩れてしまいますが、書類やノートパソコンなど、最低限のビジネスアイテムは余裕で収納できます。あえてシンプルなデザインにしているので、ぜひスマートに使ってほしいですね。ジップを開けた両サイドには、スナップボタンも付けているのでマチの調整も可能。視認性を高め、どこになにが入っているかもひと目でわかる仕様になっています」(味岡氏)