地上に設置されたクレーンでダイニングテーブルを宙づりにし、地上40mで美食を楽しむというレストラン企画「Dinner in the Sky」が、3月13日からキラナガーデン豊洲にて開催される。
空中で美食体験「Dinner in the Sky」
ベルギー発祥の本企画は、この春日本に上陸。これまで計65か国・1万回以上の開催歴があり、カップルのデートや誕生日のお祝い、特別な記念日のために利用されているという。一度に22名が搭乗でき、豊洲の上空から、レインボーブリッジや東京タワー、天気のいい日には富士山の景色を楽しめる。
豊洲での開催は期間限定で、6月頃までを予定。上空では料理をお弁当形式で提供し、アルコールを含むドリンクも楽しめる。1回の体験時間は60分で、1日4回開催するという。
上空に向かう前に、気になる安全性は?
試乗は夕日が沈む時間帯からスタート。搭乗受付を済ませて集合場所へ向かうと、ダイニングテーブルと背もたれ付きの椅子が一体化した、ゴンドラのような乗り物が用意されていた。
今回は、テーブルの四隅にある席に着席。搭乗スタッフの話によると、この席は足元の景色が目に入りやすく、一番スリリングとのこと。高所を楽しむ自信のある人はぜひ狙ってみてほしい。
地上40mへと向かうため、着席したら両肩と腰にぐるっと安全ベルトが巻かれる。椅子も通常のレストランで座るようなものではなく、ジェットコースターのような仕様で安心感はばっちり。この安全装備は世界基準をクリアしており、本国ベルギーによるとこれまで事故は0件との話だ。
地上40mまで上昇! スリル×絶景×美食の新感覚アクティビティ
安全装備のチェックが済むと、早速上空へ。まずは5mまで上昇するが、この時点でもなかなかの高さでそわそわしてくる。「もう高いかも」「怖い!」といった声をよそに一気にテーブルは上昇していく。
ついにオフィスビル10階分ほどに相当する、地上40メートルへ。勇気を出して足元を見てみると想像以上の高さに思わずヒヤッとしてしまった。しかし周りを見渡すと、東京湾のサンセットや遠くに見える東京タワーなど、非日常の光景が広がっていた。
食事は上空に慣れてきたタイミングでスタート。試乗は30分間のため、前菜の4品とドリンクが提供された。通常であればほかに、「牛ほほ肉の赤ワイン煮込み」や「金目鯛のコンフィー」といったメイン4品(加熱式弁当で提供)、デザートのチョコレートフィナンシェがついてくる。
前菜は「天使エビのエスカペッシュ」と「真鯛とズワイガニのルーロー」、「スモークサーモンムースのプチシュー」、「和牛たたきとコールスローサラダ」だ。エスカペッシュはエビのうまみをダイレクトに感じられ、昆布だしのきいた真鯛にはたっぷりの蟹がまかれている。サーモンのムースを挟んだプチシューに和牛のたたきもクオリティが高く、恐怖心を忘れてしまうほどのおいしさだ。
食べ終わるとテーブルは下降。上昇時も下降時もフワッと内臓が浮くような浮遊感はなくスムーズに移動。通常は1分ほどかけて40mまで上昇するとのことだ。
美食と絶景、そしてスリルを楽しめるレストラン「Dinner in the Sky」。今までにない、まさにここでしか楽しめない食体験だろう。日本でのサービスを展開する株式会社ノットの谷川佳朗 代表取締役社長によると、サービス開始直後は日本人の申し込みを優先的に受け付け、徐々にインバウンドなどへと対象を広げていくという。気になる人は早めに申し込むのがよさそうだ。
Dinner in the Sky開催概要
- 場所:キラナガーデン豊洲(東京都江東区豊洲6丁目5-27)
- 開催時間:14時~20時30分まで(なお、5月以降は時間帯が変更になる可能性もあり)
- 料金:デイタイム3万3,000円、サンセットナイトタイム4万円(ともに1名あたり)
- 注意事項:
強風時(常時風速8メートル以上では基本的に中止。都度現地での判断となる)は中止。
途中でトイレに行きたくなった場合は、ゴンドラを降りることはできるものの、一度席を離れた後の再参加は不可。
搭乗条件といった詳しい事項は公式サイト「よくあるご質問」に記載。