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LIXILの玄関ドア最高峰「XE」最新モデル、自動開閉でハンドルなしのミニマルデザインも

Updated FEB. 26, 2025 17:54
Text : 倉本春
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家の顔ともいえる「玄関ドア」、メーカー各社の玄関ドアは年々機能性やデザイン性が向上している。大手のLIXIL(リクシル)が手がける窓・ドアブランド「TOSTEM」の玄関ドアでフラッグシップに位置する「XEシリーズ」もそんなアイテムのひとつ。

XEシリーズの新しい2025年モデルは、ドアに触れず顔パスで入室できる「シームレスエントリー」や、玄関ドアとしては異色の「ハンドルまで排除したミニマルデザイン」といった大きな特徴を持つ。4月1日から発売となり、価格はシームレスモデルが121万円~。いまどきの玄関ドアはどう進化しているのか、LIXILにてチェックしてきた。

  • 新機能である顔認証システムや自動開閉、2730mmハイサイズドアを採用したXEシリーズの玄関ドア

機能を追求することで既存にはないデザインに

LIXILのXEシリーズは、ドア本体やハンドルなどを多彩な意匠、機能から選べるプレミアムな玄関ドア。2025年の新モデルで注目が集まったのは、「シームレスモデル」と呼ばれるロックシステム搭載モデルだ。XEシリーズは以前からスマートフォンで解錠できるスマートロックシステム「FamiLock」に対応していたが、新モデルでは顔認証システムにも対応。もしスマートフォンを忘れて外出しても、帰宅時にはスムースに解錠できるようになった。

  • 自分の顔がきちんと写っているか確認できる屋外側のディスプレイ型顔認証システム

  • 室内側には非接触の屋内ボタンを配置。手をかざすとドアが自動で開き、ドアが閉まると自動で施錠する

この顔認証システムに自動開閉機能を組み合わせることで、玄関に近づくだけでドアが自動で開閉するという動作を実現。荷物や自転車などで両手がふさがっていても、楽に出入りできる。

実際に製品を体験したところ、認証から扉のオープンまではかなりスムース。一般的な歩行速度なら、ドアの前で立ち止まることなく入室できた。ドアが開くタイミングや開く角度は調整可能だ。

【動画】デモンストレーションの設定では、ドアの1.5m前後で顔を自動認証してドアをオープン。ドアが閉まると自動的に施錠される

手を使わずに入室ができるようになったことで、新しく導入されたデザインもある。それが玄関ドアとしては異色ともいえる「ハンドル・シリンダーレス」デザインだ。自動開閉機能でドアを開閉することを前提に、ドアハンドルを排除した超ミニマルな仕様になっている。

ただし、ドアの自動開閉機能は停電時には使えなくなるため、ハンドル・シリンダーレスデザインを選択できるのは、勝手口など複数の入り口がある建物という制限がある。

  • 通常のドアはハンドルの動きと連動する「ラッチ」を使って開閉するが、ハンドル・シリンダーレスドアは扉側このラッチがない構造。このため、あえてハンドルをとりつける場合も、ハンドルのデザインや配置位置の自由度が高まっている

  • ドアハンドルをなくした玄関ドア。鍵穴も煙返しもないノイズレスデザインなので、開閉部分は1枚の板のようにも見える

ハイサイズドアやロングバーハンドルでデザイン幅がより広く

XEシリーズの2025年モデルはデザインの幅も大きく広がった。注目は「ハイサイズドア」の導入だろう。従来のXEシリーズでも高さ233cmサイズのハイサイズドアが選べたが、233cm高のドアは屋外側は軒までの高さがあっても、屋内側は垂れ壁ができてしまうことがあった。そこで新モデルでは、屋内・屋外ともに垂れ壁が発生しにくい270cmサイズという高さをラインナップした。

  • 一般的な玄関ドアより、かなり高さがある270cmのハイサイズドア。垂れ壁がないノイズレスデザインを実現できる以外にも、大きなドアによる開放感が味わえる

ドアとハンドルの素材やデザインの拡充も見逃せない。たとえば上記のハイサイズドアは、艶消しガラスの裏面にメタリック塗装を施した奥行き感のあるグレーガラス「メタリックディープグレー」という新素材を採用している。ほかにも、錆びの風合いをリアルに再現した金属調の「ブリュームメタル」といった温かみのある自然風の素材も追加された。

  • XEシリーズの素材の一部は門扉とリンクさせることも可能。写真は開き門扉AXシリーズと玄関ドアXEシリーズの素材を統一した例。玄関ドアと門扉の両アイテムにスマートロックシステム「FamiLock」を導入することで、デザインだけでなく高い利便性も持たせられる

  • 新ラインナップの素材やハンドル。Designer Doorwareによる真鍮製の円形ハンドルなど、遊び心のあるデザインもラインナップ

  • 人気のロングバーハンドルは感性工学に基づいて「触れたときの心地よさ」を改良。素材には循環型低炭素アルミ「PremiAlL R100」を採用して環境配慮型の素材に

デザインも利便性も基本機能も追求したいこだわりの玄関ドア

解錠の利便性やデザイン性を中心に紹介してきたが、家の玄関には家族の安全や快適性を守る重要な役割もある。LIXILによると、空き巣の侵入口として一番多いのが「無施錠」だが、シームレスエントリーのような自動施錠機能搭載の扉なら施錠を忘れる心配もない。

  • 顔認証用ユニットはタッチ操作によりパスワード入力での解錠にも対応。顔+パスワードのダブル認証にすることも可能

また、玄関ドアはサイズが大きいだけに住宅の快適性を考えるなら断熱性能も重要だ。標準的な玄関ドアの熱貫流率(壁越しに伝わる熱量の割合)は2.0~3.0W/m2・Kほどだが、XEシリーズは1.33W/m2・Kとかなり高い断熱性能があるのも特徴だ。

  • 断熱性能に優れたXEシリーズ(シームレスモデル)のカットモデル

今回はLIXILにてXEシリーズ新モデルの実物を体験したが、玄関ドアのフラッグシップモデルだけあって、素材、造り、デザイン、そして高い利便性には目を見張るものがあった。とくに、近づくだけで自動で扉が開くシームレスエントリーシステムは、便利さに加えてホテルエントランスのような特別感が体験できる。将来家を建てるときやリフォーム時には、ぜひ一度チェックしてみてほしい。


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※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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