サントリーは2月18日、「サントリージン 戦略説明会」を開催した。グローバルでは2014年から2倍、国内では5年で約3.5倍に市場が伸長しているジン。2030年には国内のジン市場計450億円を見込み、市場の中心的存在として、うちシェア約8割を目指すという。
ジン市場拡大に向けての具体的な取り組みとしては、「サントリー大阪工場」の見学者向け設備整備に10億円を追加投資するほか、「ROKU〈六〉」「翠(SUI)」などのブランド育成を強化する。
ジンを製造している「サントリー大阪工場」では、生産能力の増強および品質向上に向け、55億円の設備投資を実施。新たな「スピリッツ・リキュール工房」を建設するほか、工房内には開発担当部署のラボも併設する。
さらに、新たに10億円を投資して、工場見学のための設備を整備。2026年春頃には本格稼働し、ものづくりの魅力を伝える見学ツアーも実施するという。
プレミアムジンブランド「ROKU〈六〉」からは、2025大阪・関西万博公式ライセンス商品として「ROKU〈六〉OSAKA BRILLIANCE EDITION」(税別7,000円/3月18日)の発売を発表。
和素材の香味の異なる面を引き出した原料酒を複雑・繊細に組み合わせ、より豊かな香味が楽しめるという。
また、夏に旬を迎えるお茶の爽やかな味わいを表現した、季節限定品「ROKU〈六〉NORYO TEA EDITION」(税別5,400円/5月13日)もリリースを予定している。
現在、世界60カ国で展開されている「ROKU〈六〉」は、グローバル市場でも伸長。プレミアムジンの2023年販売数量では世界3位と売れ行きも好調だ。
「ジンの本場、イギリス・ロンドンの著名バーテンダーへの調査でも、98%が味をおいしい、96%がお店で提供したいと回答いただいた」(サントリー執行役員スピリッツ本部長の塚原大輔 氏)。
春には桜花・葉、夏には煎茶・玉露、秋には山椒、冬には柚子と旬の時期に収穫された6種の和素材を使用している「ROKU〈六〉」、その日本的な香味が評価されているそうだ。
同発表会では、ブランド初のフルリニューアルが実施された「翠(SUI)」の新メッセンジャーとして、杉咲花さん、中島歩さんの起用も公表された。