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ドラム式洗濯乾燥機の導入をためらう3大理由は? その解消を図ったパナソニックの新型「SDシリーズ」

Updated FEB. 18, 2025 15:30
Text : 林利明
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何年かごとに買い換えることになる洗濯機、現在はドラム式の洗濯乾燥機が人気だ。タテ型の全自動洗濯機を使っていて、次こそドラム式と考えている人は多いと思う。

ドラム式洗濯乾燥機の大きなメリットは、洗濯から乾燥まで一気に仕上げてくれること。洗濯物を入れて目的のコースを実行すれば、あとは“ほったらかし”でよい。その間に別の家事をしたり、本を読んだりゲームをしたり、買い物に出かけたりと、時間を有効に使える。

  • パナソニックのドラム式洗濯乾燥機「SDシリーズ」

乾燥機能がないと「洗濯物を干す」という作業が発生し、洗濯物の量と種類にもよるが、干す作業にはだいたい10分~15分かかる。洗濯物の取り込みも必要だ。また、外干しは天気に左右され、花粉の時期はそもそも外干しは無理という人もいるはず。部屋干しは生乾きのニオイや部屋の見映えが気になるし、スペース的な問題もあるだろう。

実際、洗濯機全体の出荷に占めるドラム式の割合は年々伸びている。ただ数字にすると約25%にとどまり(2024年予測、パナソニック調べ)、人気やニーズの肌感からすると意外と少ない印象だ。同じくパナソニックの調査によると、ドラム式洗濯乾燥機の購入に踏み切れない理由としては以下の3点が大きい。

  • 価格
  • 機能(乾燥機能は不要/洗浄力が不安/お手入れが面倒そう)
  • サイズ(自宅に設置できない/今後設置できない不安がある)
  • 洗濯機の市場動向

  • ドラム式洗濯乾燥機の導入をためらう3大理由は、価格、機能(お手入れ)、本体サイズ

価格とサイズについては、とても分かりやすいのではないだろうか。特にサイズは、物理的に置けないのではどうしようもない。加えて、近年の分譲/賃貸マンションや建売住宅は面積が縮小しており(しかし価格は上がっている)、洗濯機を置くサニタリールームもどんどん狭く……。現状、サニタリールームの広さは1坪が限界といわれている。

できるだけの小型化を図ったドラム式洗濯乾燥機が増えた

そんな状況の中、メーカー各社はコンパクトなドラム式洗濯乾燥機に力を入れ始めている。コンパクトといっても限界はあるのだが、だいたい本体の横幅が60cmと考えてよく、この数年でだいぶ選択肢が増えた。上記の「購入に踏み切れない理由」が解消された場合、ドラム式の購入意向が高まるという人は50%を超える(パナソニック調べ)。

  • SDシリーズは2モデル展開。洗濯こだわり派に向けたHタイプ、スマホアプリ対応で効率重視のスマート派に向けたUタイプ

今回、パナソニックが開催したメディア向けの体験会に参加して、同社のドラム式洗濯乾燥機「SDシリーズ」に触れてきた。SDシリーズは消費者の新しい生活スタイル(住宅環境の変化、タイパ意識/衛生意識/節水意識の高まりなど)に着目しつつ、上記の「ドラム式洗濯乾燥機の購入に踏み切れない理由」の解決を狙ったモデルだ。

推定市場価格は20万円前後、本体サイズは幅600×奥行き650×高さ960mm(左右の手掛け部などを含めた総外形寸法は幅639×奥行き650×高さ1,010mm)。洗濯容量は10kg、乾燥容量は5kgと、このクラスのドラム式洗濯乾燥機としてはコンパクトな部類だ。価格も最安クラスではないが、がんばったといってよいだろう。SDシリーズは2モデル展開となり、価格と本体サイズは同じ。機能面で違いを設けている。

  • HタイプとUタイプの機能概要

位置付け的には、洗濯にこだわりたい人にはHタイプ。温水洗浄コースや、約1,780mlという大容量の液体洗剤自動投入用タンクを備える。柔軟剤の自動投入機能は持たないが、柔軟剤は使い分けたいというこだわり派への配慮。もう1つのUタイプは、液体洗剤(約920mlタンク)と柔軟剤(約650mlタンク)の自動投入機能を搭載し、スマホアプリからの操作に対応した「スマート派」向けのモデルだ。

本体のデザインは直線主体で構成され、出っ張りや曲面がほとんどない。欧州ではこのようなデザインの洗濯機が多いのだが、見た目にもすっきりしている。サニタリールームでも内装や設置する物に気を遣う人にとって、空間で変に目立たず存在感を主張しすぎないので選びやすいと思う。

  • 1坪(約1.8m×1.8m)のサニタリールームにSDシリーズを搬入

  • 設置完了

体験会場では、1坪(約1.8m×1.8m)のサニタリールームを設営して、SDシリーズを搬入・設置するところからデモンストレーションが行われた。室内ドアの開口部が幅70cmあれば、SDシリーズは余裕で搬入できる(幅65cmでもギリギリ通る)。室内面積が狭くなった最近の住宅でも、室内ドアの開口部で幅70cmは確保している物件は多いはずだ。

ドアは左開き(右から左へと開く)のみのラインナップだが、ドアを全開にしたときの奥行きも1,127mmと比較的短く設計されている。設置してサニタリールームが多少は窮屈になっても、洗濯物の出し入れやすさを大きく損なわない。操作パネルを天面に設置したのも正解だろう。

SDシリーズの洗濯10kg/乾燥5kgという容量は、3~4人家族まで対応できるサイズ。1人暮らしや2人暮らしなら、ある程度のまとめ洗いも可能だ。ドラム式洗濯乾燥機を導入するとQOLは確実に上がり、設置できる物件が多くスタイルも上々。ファミリーはもちろん、1人暮らしや2人暮らしの人も注目してみてほしい。

  • 天面の操作パネル

  • Uタイプには、液体洗剤(約920mlタンク)と柔軟剤(約650mlタンク)の自動投入機能がある。右側は乾燥フィルター

  • Hタイプは大容量(約1,780ml)の液体洗剤自動投入用タンクを装備。右側には乾燥フィルターがある

  • 正面右下の排水フィルター(2モデル共通)


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※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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