ベクタスは、ダイオードレーザーによって、さまざまな肌質や毛質に対してスピーディーに施術することができる医療脱毛機器です。
この記事では、ベクタスの脱毛効果や痛みなどの特徴を解説していきます。また、ベクタスを導入している医療脱毛クリニックも紹介していますので、参考にしてください。
ベクタスとはどんな脱毛機器?
まずは、ベクタスがどのような脱毛機器なのか確認していきましょう。
会社名 | サイノシュアー社 |
本社 | アメリカ |
脱毛方式 | 熱破壊式 |
波長の種類 | ダイオードレーザー(810nm) |
スポットサイズ | 最大23mm×32mm |
痛み | 普通 |
冷却機能 | あり |
医療脱毛で使用されるレーザーは主に、アレキサンドライトレーザー(755nm)、ダイオードレーザー(810nm)、ヤグレーザー(1064nm)の3種類ですが、ベクタスはこの中のダイオードレーザーを搭載しています。
3つの中ではヤグレーザーが、一番波長が長くなっています。これは、「レーザーの皮膚への深達度が一番深い(表皮から一番遠く、肌の奥の皮下組織まで届く)」ということになります。
ダイオードレーザーの波長は中間に位置し、日本人の肌質に適しているといわれています。
※レーザーとは光のことで、波長(nm)とは光の長さのことをいいます
熱破壊式の脱毛について
ダイオードレーザーには、「熱破壊式」と「蓄熱式」の2種類の脱毛方式がありますが、ベクタスは熱破壊式の脱毛機器です。
熱破壊式は、ショット式や単発式、HR式脱毛とも呼ばれ、日本人の肌質に合うことから実績の多い脱毛方法です。
毛の根元にある毛母細胞を生み出す組織「毛包幹細胞」や、毛を成長させる司令塔「毛乳頭」がターゲット。毛の黒い色(メラニン色素)に吸収されるレーザー光を照射することで熱を発生させ、毛根にある毛を成長させる組織にダメージを与えることで脱毛していきます。
強めのパワーで照射するので、効果が高い反面、蓄熱式と比べてやや痛みを感じやすいという特徴があります。そのため、同じダイオードレーザーでも、蓄熱式の脱毛機器と痛みの感じ方は異なります。
痛みについて
ベクタスは、蓄熱式の脱毛方法よりも痛みはあるものの冷却機能が搭載されているため、肌を冷やしながら照射することで痛みを和らげてくれます。
また、肌を冷却することで、炎症ややけどなどのトラブル軽減にもつながっています。
冷却ジェルを塗布する必要がないため、ジェルのひんやり感が苦手な人にも安心ですよ。施術前の塗布や施術後の拭き取りの時間を省けるのもうれしいポイントです。
なお、痛みの感じ方は人それぞれ異なります。部位によっても痛みを感じやすい部位と感じにくい部位がありますので、痛みに敏感な人は事前に麻酔の利用などを相談しておきましょう。
スクエア型の大きい照射スポット
ベクタスのハンドピースは最大23mm×32mmと大変大きく、広範囲をスピーディーに照射。また、12mm×12mmの小さいサイズのハンドピースも用意されているため、細かい部分の照射にも対応できます。
また、照射スポットがスクエア型(四角)になっているのもポイント。円形のスポットは円と円の間に照射できない部分が発生してしまいますが、スクエア型だと隙間なくレーザーが照射できるため、照射ムラや照射漏れの予防にもつながります。
産毛やVIOも抜ける? ベクタスで期待できる脱毛効果
ベクタスで施術をした場合の肌質や毛質ごとに期待できる脱毛効果は、以下の通りです。
剛毛(VIOやワキなど) | 普通 |
産毛(顔や背中など) | 普通 |
白髪 | 期待できない |
日焼け肌や色黒肌 | 可能 |
アトピー肌や敏感肌 | 可能 |
ベクタスには「スキンテル」と呼ばれる肌のメラニン量を測定する機能(メラニンチェッカー)が搭載されています。
このスキンテルにより、施術を受ける人のメラニン色素に合わせて照射行うことができるため、VIOやワキの剛毛や顔や背中の産毛など、幅広い毛質に対して効果が期待できます。
「剛毛に対しては効果が期待できるけれど、産毛へは期待できない」など、脱毛機器によって得意な毛質が異なることはありますが、産毛から剛毛まで対応できるのはベクタスの大きなメリットといえるでしょう。
白髪への効果
熱破壊式による脱毛は、メラニンが存在しない白髪にはほとんど効果が出ないと考えられています。
ただし、これはベクタスだけの問題ではなく、蓄熱式による脱毛の場合も同様です。
蓄熱式は、肌の浅い部分にある、発毛の命令を出す「バルジ領域」と呼ばれる組織をターゲットにしているため、メラニン色素は必要ないと思われがちです。
しかし、実際にはバルジ領域のみに照射しているわけではなくメラニンに反応し、熱を発生する仕組み自体は熱破壊式と同じです。
そのため、メラニンが存在しない白髪には、ほとんど効果が出ないと考えられています。
なお、白髪の脱毛については、こちらの記事で詳しく解説しています。脱毛を希望している部位に白髪のある人は参考にしてください。
>>白髪は脱毛できる? できない? 施術可能な方法と注意点を紹介!
日焼け肌や色黒肌への施術
ダイオードレーザーは、メラニンに反応するレーザーを照射し熱を発生させるため、やけどのリスクが高く、日焼け肌や色黒肌には施術できないことが多いです。
しかし、ベクタスはメラニン量を測定するメラニンチェッカーを搭載した「スキンテル」により、メラニン量に応じて出力が自動調整されるため、日焼け肌や色黒肌への施術が可能になっています。
アトピー肌や敏感肌への施術
前述したスキンテルは、日焼け肌や色黒肌だけでなくアトピー肌や敏感肌に対しても照射が可能です。
これまで、アトピーや敏感肌を理由に脱毛を諦めてきた人にもおすすめの脱毛機器ですよ。
脱毛効果を実感するまでに必要な回数
顔や背中などの産毛が生えている部位やVIOの場合、施術を何回受ければ効果を実感できるのか気になりますよね。
自己処理が不要になるまで脱毛に必要な施術回数は、以下の通りです。
部位 | 自己処理が不要になるまでの回数 |
顔や背中などの産毛 | 8回~ |
Vライン | 5回~ |
I・Oライン | 8回~ |
※必要な回数には個人差があります
メラニン色素の少ない産毛が多い顔や背中、毛周期の長いI・Oラインは8回ほど、Vラインは5回ほど脱毛を行うことで、定期的な自己処理が不要になるくらいの効果が得られることが多いです。
なお、ツルツルの状態にしたい場合は、さらに1~2回の追加照射が必要です。個人差がありますので、目安として参考にしてください。
医療脱毛の効果を実感するために必要な各部位の回数については、こちらの記事で詳しく解説しています。
>>5回では終わらない? 医療脱毛の効果を実感するための必要な回数
ベクタスのデメリット
ここまでベクタスの魅力を紹介してきましたが、ベクタスは「導入クリニックが少ない」といわれています。
そのため、限られたクリニックでしか施術が受けられないのがベクタスの最大のデメリットといえるでしょう。
ベクタスを導入している医療脱毛クリニック
ベクタスを導入しているクリニックは少ないですが、東京・大阪に合計6院展開しているフェミークリニックや、関東・関西を中心に12院展開するルシアクリニックなどがあります。
クリニック名 | 使用している脱毛機器 |
フェミークリニック | ・ベクタス
・ライトシェア ・メディオスター Next PRO ・ジェントルレーズ ・ジェントルマックス ・ジェントルレーズプロ ・ジェントルマックスプロ |
ルシアクリニック | ・ジェントルレーズプロ
・ジェントルマックスプロ |
※一部の院では導入されていない可能性もあります
フェミークリニックでは、通っているうちに「毛の減りが悪くなった」「肌が乾燥気味」などの変化が生じた場合、その時々の肌状態や毛質に対応するために、7種類の脱毛機器が用意されています。
年末年始を除き無休で、11:00~20:00まで診療。無料カウンセリングを実施しています。
まとめ
ベクタスは、ダイオードレーザー搭載の脱毛機器です。
2種類、3種類のレーザーを搭載している脱毛機器も多い中、ベクタスは1種類のレーザーのみですが、「スキンテル」と呼ばれる肌のメラニン量を測定するメラニンチェッカーを搭載。施術を受ける人のメラニン色素に合わせて照射行うことができるため、幅広い肌質や毛質・部位に対応できるのが魅力です。
ただし、導入クリニックが少ないというデメリットもあります。
東京・大阪に展開しているフェミークリニックには導入されていますので、興味のある人は無料カウンセリングに行ってみてくださいね。
なお、こちらの記事では、人気の医療脱毛クリニックを厳選して紹介しています。使用している脱毛機器や脱毛料金、クリニックの特徴などを掲載していますので、クリニック選びの参考にしてください。
>>医療脱毛クリニックおすすめ17選! 全身・部位別料金が安いのは?
(Akina)