このページでは、労働組合が運営する退職代行ガーディアンについて、
- 利用した人からの評判、口コミ
- 他社と比較してのメリット、デメリット
- ガーディアンはどんな人におすすめなのか
などを図解やイラストを交えてわかりやすく解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
法律事務所や大手不動産会社、大手不動産投資顧問会社を経て独立。IT、不動産、相続、人事労務など幅広い相談に対応している。さまざまなメディアにおいて多数の執筆実績がある。
退職代行ガーディアンとは
退職代行ガーディアンは、民間企業ではなく労働組合による退職代行サービスです。
東京労働経済組合(TRK)が運営しています。
後ほどくわしく説明しますが、そもそも退職代行は弁護士か労働組合運営でないと、法的なリスクがあると考えられています。
民間企業には労働者本人に代わって交渉する権利・資格がないので、非弁行為となる可能性が否定できないのです。
最近では、外部の労働組合と提携したり、自分たちで労働組合を作ったりするなどの対策をとる民間企業も増えていますが、それでもグレーな部分は否めません。
その点でいえばガーディアンは、労働組合自身が運営しているので、違法性の心配はないでしょう。
それでいて料金は、弁護士に退職代行を依頼するより圧倒的にリーズナブル。
民間企業と弁護士それぞれの良いとこどりと言える退職代行サービスとなっています。
退職代行ガーディアンの評判・口コミまとめ【8月調査】
それでは、退職代行ガーディアンに関する評判や口コミを見ていきます。
退職代行ガーディアンを利用しなかったことに後悔している方がいました。
さまざまな退職代行サービスがありますが、中でも退職代行ガーディアンはこまめにLINEで状況を報告してれくれるようです。
退職できるか不安な中、こまめな連絡をもらえるのは嬉しいポイントです。
テレビ番組で退職代行ガーディアンが特集されているのを見た人の声も見つかりました。
変わっているサービス名に疑問を感じているようです。
しかし、退職代行サービスは面白い名前が多いため、このような意見も持つ方も少なからずいるでしょう。
退職代行ガーディアンで即日退職できた人もいました。
第三者を間に挟むことでスムーズに退職できるというケースもあります。
無理せずに退職代行を頼ってみるのも一つです。
こちらの方は、退職代行モームリと退職代行ガーディアンで迷っていたようです。
悩んだ結果、最終的には退職代行ガーディアンを利用したという投稿も見つかりました。
どちらも人気のサービスで、退職代行モームリはメディアへの出演も多いですが、退職代行ガーディアンはサービスの運営期間や実績も多く安心して依頼できます。
退職代行ガーディアンのメリット3選
退職代行ガーディアンは労働組合による運営なので、依頼者の会社との交渉や請求ができます。
弁護士に退職交渉を依頼する場合より、かなり安い金額になる点は大きなメリットです。
ここでは、退職代行ガーディアンの3つのメリット、
- 労働組合法人による運営
- 代理人として交渉できる
- 即日退職が可能
について、順番に解説をしていきましょう。
労働組合法人による運営
冒頭でも紹介したように、退職代行ガーディアンは労働組合として法人登記もしている「東京労働経済組合」による運営。
内容にもよりますが、弁護士と同じように、違法性なく交渉ができる範囲が広いです。
そもそも労働組合とは、労働者が団結して労働条件の改善を図るために作る団体です。
日本国憲法第28条で労働者に保証されている「労働三権」
- 団結権
- 団体交渉権
- 団体行動権(争議権)
これを具体的に保障するために労働組合法が制定されました。
その労働組合法に基づいて組織される労働組合なら、退職について会社と交渉できるというわけです。
代理人として交渉できる
メリット1で説明したように。退職代行ガーディアンは団体交渉権によって、依頼者の代理人として交渉ができます。
民間企業でも、弁護士からの監修・アドバイスを受けながら退職代行の業務はできます。
ただし、それは退職の意思を伝えるだけの使者・メッセンジャーでしかなく、退職条件などの交渉はできないのです。
会社によっては退職代行に反発し、退職条件などの話し合いを求めてくることもあるため、退職の意思を伝えた後に会社との交渉が発生しないとは言い切れません。
そうなると、代理人になれない民間企業では手に負えないケースになるのです。
その点ガーディアンは、弁護士法に抵触しない範囲内(訴訟など以外)であれば、代理人として会社と交渉まで可能。
有給休暇や未払い報酬・残業代などを絶対に逃したくないなら、ガーディアンに依頼するのが無難でしょう。
即日退職が可能
退職代行ガーディアンでは、相談したその日から出社せずに即日退職が可能です。
休日や深夜でも可能な限り即日対応してくれるので、悩む間もなくすぐに退職できます。
就業規定に時期の申告をする時期が定められていても、相談した当日から出社する必要がないため安心です。
退職代行ガーディアンのデメリット2選
さまざまなメリットがある退職代行ガーディアンですが、デメリットも存在します。
サービスを利用する前には、メリットだけでなくデメリットも把握しておくことが重要です。
ここでは、退職代行ガーディアンの2つのデメリット、
- 退職代行サービスの歴史はまだ浅い
- 正確には東京都労働委員会の認証を受けていない
について、順番に解説をしていきましょう。
退職代行サービスの歴史はまだ浅い
退職代行ガーディアンにおける懸念事項の1つが、サービスとしての歴史が浅いことです。
退職代行ガーディアンは2020年2月にスタートしました。
労働組合であり法律の面で守られていることから、一般企業の退職代行よりは強気の交渉ができるのですが、他社と比べると実績の少ないサービスではあります。
ただし、運営している東京労働経済組合は1999年創立と長い歴史を持っているため、運営者に対しての信頼は申し分ないでしょう。
正確には東京都労働委員会の認証を受けていない
退職代行ガーディアンは「東京都労働委員会に認証されている法適合の合同労働組合である」としていますが、東京都労働委員会は「労働組合に対する認証はおこなっていない」と主張しています。
これは、東京都労働委員会がおこなう審査に合格し労働組合資格証明書が発行されたことを、退職代行ガーディアンが「認証」と呼んでいるものだと推測されます。
なお、労働組合資格証明書は、自主的な労働組合であるか、民主的な労働組合に必要な規約を備えているかの2点を証明するものであり、それ以外の内容を証明するものではありません。
退職代行ガーディアンはこんな人におすすめ!
退職代行ガーディアンは、トラブルなくスムーズに退職したい人におすすめです。
労働組合法人として条件の交渉ができるため、有給休暇の取得や残業代などについての交渉をしてほしい人は、トラブルを防ぐためにも退職代行ガーディアンを利用すると良いでしょう。
また、即日退職したい人にも退職代行ガーディアンがおすすめです。
出社せずにすぐ退職したい人はもちろん、曜日や時間に関わらず退職したい人にも向いています。
退職代行ガーディアンの料金・支払い方法
次に退職代行ガーディアンの料金と支払い方法について紹介していきます。
退職代行ガーディアンは、正社員やアルバイト、パートなど雇用形態に関わらず一律24,800円(※労働組合運営のため非課税)で利用ができます。
一律料金で分かりやすく、追加費用は一切発生しないので安心して利用ができるのではないでしょうか。
支払い方法は、クレジットカードと銀行振込に対応しています。
利用できるクレジットカードは、VISA、マスターカードと公式サイトに記載されているので自身の都合に合わせて利用してくださいね。
即日退職を希望している方は、クレジットカードでのお支払いがおすすめですよ。
銀行振込で料金をお支払いする場合は、振込明細を画像で退職代行ガーディアンに送るとスムーズな退職ができるでしょう。
退職代行ガーディアンの利用の流れ
ここでは、退職代行ガーディアンを利用する際の流れについて解説をしておきます。
- LINEで退職代行ガーディアンに相談する。
- 正式に依頼すると、流れや振込先情報が送られてくる。
- クレジットカードか銀行振り込みで入金する。(一律24,800円)
カードはVISA、マスターカードに対応(2024年4月時点の公式サイト表記) - 入金の確認が取れ次第、退職交渉を開始。
- 退職完了まで、電話やLINEでの相談に無料で対応。
24,800円以外に追加費用はかかりませんし、労働組合が運営しているため、過去に訴えられるなどの事例は一度もありません。
退職できなかった事例も1件もないので、安心して活用できます。
退職代行ガーディアンに関連する質問
退職代行ガーディアンに関する質問を紹介していきます。
即日退職できる?
退職代行ガーディアンは公式サイトには24時間対応の記載はありません。
しかし、可能な限り休日や深夜でも対応してもらえるそうなので、まずはLINEか電話で連絡をしてみた方が良いでしょう。
相談したその日から退職可能なので、即日退職したい方にもおすすめの退職代行サービスです。
退職したいと思った時が深夜だった場合でも相談できるのは心強いですよね。
明日から出社したくないという方はぜひ相談してみてはいかがでしょうか?
自衛隊でも利用できる?
自衛隊を辞めたいという方は、基本的には弁護士が運営する退職代行をおすすめします。
一般企業や労働組合が運営する退職代行でも自衛隊を辞めることができたという方もいます。
しかし、自衛隊の退職は法律が複雑で難しいと言われているので、基本的には弁護士が運営する退職代行が確実でおすすめです。
弁護士が運営する退職代行の費用は比較的高い傾向にあるので、まずは自分のケースは退職代行ガーディアンで対応してもらえるのかを確認してみてもいいかもしれませんね。
電話でも相談できる?
退職代行ガーディアンはLINEの他に電話でも相談ができます。
まずは公式サイトのLINEから問い合わせをする必要がありますが、その後の相談は電話でも問題ありません。
LINEだけで相談することが難しそうな場合には、電話をしてみてくださいね。
もちろん、電話をせずにLINEだけで相談から依頼まですることもできますよ。
懲戒解雇にならない?退職金は減らない?
結論として、退職代行ガーディアンで辞めても退職金は減りません。
退職代行はあくまで退職の意思を代わりに伝えるサービスですので、退職金がもらえないことがある懲戒解雇とは根本的に異なります。
つまり、退職代行を利用しただけで懲戒解雇になり退職金が減らされることや退職金を無くされることは不当と言えます。
退職代行ガーディアンを使うことで退職金が無くなることはないため安心してよいでしょう。
ただし退職金の支給がそもそもない会社はありますのでその場合は当然ながらもらえません。
また会社都合ではなく自己都合による退職ですので、会社都合と自己都合退職とで退職金が異なる会社には注意が必要です。
有給休暇はどうなる?
退職代行ガーディアンで辞めても退職金は無くなりませんし、有給休暇も減りません。
有給休暇とは労働基準法により労働者に与えられた権利ですので、会社が勝手に減らすことや無くすことはできないのです。
よく誤解されますが、バイトやパートでも有給休暇を取ることは可能です。
退職代行で辞めることと有給休暇の付与は全く関係がないため、しっかりと自分に残っている有給休暇の日数を調べた上で、辞めることをおすすめします。
退職金や有休取得のサポートもしてくれる?
公式サイトに退職金や有休取得のサポートについての記載はありませんでしたので直接運営に問い合わせたところ、
「退職金や有休取得の条件を満たしている場合であれば、申請に伴うやりとりも代行させていただくことは可能です。」
と回答がありました。
退職だけではなく、退職金や有休取得についてもサポートして欲しい人はぜひ利用を検討してみてください。
依頼後にキャンセルできる?
退職代行ガーディアンの公式サイトには、キャンセルについての規定は表記されていませんでした。
しかし、実際に退職代行ガーディアンに依頼してキャンセルした方の口コミがあったので紹介します。
キャンセルはできたものの返金はされなかったというツイートがありました。
退職代行ガーディアンに限ったことではなく、退職代行サービスのほとんどではキャンセルしても返金がされないことが多いようです。
退職代行の利用を検討している方は、退職する意思が固まってから依頼するようにしましょう。
相談だけでもOK?連絡はこない?
退職代行ガーディアンは依頼する前に無料相談ができます。
実際に依頼するかどうかは相談後に決めて問題ありません。
依頼するべきか迷っていても、まずは相談できるのがありがたいですが、実際に依頼しなかったら「連絡が来るんじゃないの?」と不安に思う方もいるでしょう。
退職代行ガーディアンは、相談後に依頼をしなくても連絡が来るということはないので安心してくださいね。
まずは、気になることや疑問を解消して納得後に依頼ができるのでおすすめです。
退職後の転職サポートはある?
退職代行ガーディアンでは転職サポートは行っていないので求人を紹介してもらうことができません。
退職と転職をどちらも同じ業者に依頼したいという方は、他の退職代行サービスを検討してみてもいいかもしれません。
しかし、転職サポートを行っている退職代行業者でも転職についてのサポートは全て提携している転職エージェントに任せるというケースが多いようです。
無料で利用できる転職エージェントや転職サイトはたくさんあるので、自分に合った転職サービスを探してみても良いのではないでしょうか。
損害賠償を請求された場合でも対応できる?
退職代行ガーディアンは依頼者が会社から損害賠償請求されたときの対応はできません。
損害賠償や慰謝料を請求された場合は、弁護士に依頼するしかないのです。
退職代行の利用を検討している方の中には、「退職代行を利用すると損害賠償を請求されるのではないか」と不安に思う方もいるのではないでしょうか?
まず、退職代行を利用したことだけが原因で従業員が会社に損害賠償責任を負うということは法律上ありません。
実際に損害賠償を請求される原因は、在職中に問題を起こしているというケースが多いでしょう。
在職中に大きな問題を起こしていないのであれば特に不安に思う必要はありませんが、もし思い当たる事柄がある場合や、思い当たることがなくても会社が脅迫のために退職者に損害賠償請求をしてくる可能性がある場合は、弁護士に依頼することも検討してみてくださいね。
退職代行ガーディアンの運営団体
退職代行ガーディアンを運営する東京労働経済組合の詳細は以下のとおりです。
運営団体 | 東京労働経済組合 |
設立 | 1999年 |
所在地 | 〒160-0004 東京都新宿区四谷1-15 アーバンビルサカス8 B棟1階3号室 |
代表者 | 長谷川義人 |
対応時間 | 記載なし(※365日対応) |
まとめ
複数の退職代行サービスについて比較してきた筆者の目線で、退職代行ガーディアンは総合的に評価できるサービスであるといえます。
2020年スタートの新しいサービスですが、1999年創業の「東京労働経済組合」が運営しているため安心感があります。
労働組合が運営しているため、依頼者に代わって代理人として交渉してもらえる点が最大のメリットです。
弁護士よりも安く、かつ交渉なども依頼したい人にとてもお勧めしたいサービスと言えます。