醸す楽しさ、呑む楽しさ。どぶろくワークショップを開催!
「OMU NOMU」では店で年に数回、どぶろくワークショップも開催。参加者の目の前には梅酒作りで使われるような保存瓶や、ワイン酵母、発酵させた米(米麹)などが準備されており、アレクシス氏の説明を聞きながら自分で順番に材料を入れて仕込みます。
シンガポールでは自家醸造の文化があり、自分のために自宅で酒を醸しても法律違反にはなりません。仕込んだどぶろく瓶はそのまま自宅に持ち帰ってもらい、冷蔵庫などで発酵させて、各自、好きなタイミングで味わってもらいます。
発酵途中で気泡が出てきたり、香りが変わったり…。お客たちは分からないことがあればすぐにお店にやってきて、アレクシス氏に質問します。毎日少しずつ変化するどぶろくを楽しむユニークな体験が、新しい趣味やカルチャーとしてシンガポールで人気なのです。
チキンライスにはどぶろく、Ohmine、「CEL-24」酵母の酒
さて、日本でも食されるシンガポールの代表的料理チキンライス。アレクシス氏にどんな日本酒を合わせるのがおすすめなのか、聞いてみました。
「チキンライスにはローストチキンと茹でたチキンの2タイプがあって、それによって合うSAKEも違ってくると思うけれど、一般的には純米酒全般。そして間違いなく合うのはどぶろく。チキンライスには甘味のある黒いソースや、ジンジャーソースなどが付くけれど、どぶろくはエクストラ(追加)ソースのような役割を果たして、とても相性が良いです」。
さらにシンガポールで日常的に飲まれている日本酒でチキンライスにも合うのは、「Ohmine」(大嶺酒造、山口・美祢市)。アレクシス氏は「Ohmineの酒は少し甘味があるので、やや甘めのシンガポール料理にはたいてい合います」と絶賛します。
他には高知県で開発された酵母「CEL-24」を使った「純米吟醸生原酒CEL-24」(亀泉酒造、高知・土佐市、日本のECサイトでは約2,000~2,500円 720ml)。とても強いトロピカルな香りとしっかりした酸味があるやや甘口の酒で、たいていのシンガポールの料理と非常に合うとおすすめしてくれます。
「OMU NOMU」では、お客さんに一度好きな銘柄ができたとしても、それだけに固執せず、常に新しい日本酒に出会い、理解を深めてもらえるにしたいとアレクシス氏は語ります。ぜひこの機会にどぶろくやチキンライスに合う日本酒をチェックしてみては? シンガポール旅行に行く際はぜひ「OMU NOMU」にも立ち寄ってみてください。
「OMU NOMU Craft Sake & Raw Bar」
所在地:302 Beach Rd, #01-08 Concourse Skyline, シンガポール 199600
最寄駅(MRT):Nicoll Highway MRT Station (Exit A)
営業時間:月~土 ランチ12:00pm – 2:30pm、ディナー5:30pm ~ LATE
定休日:日曜
客単価:80~150シンガポールドル(約8,900円~16,800円)
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