世界56の国・地域で展開されている「ダブルツリーbyヒルトン」のブランド説明会と1泊2日の試泊会が、6月6日に「ダブルツリーbyヒルトン大阪城」で開催された。
近年多様化する国内外の旅行客のニーズに対応するため、国内で展開するホテルブランドのポートフォリオを拡大させているヒルトン。
「ダブルツリーbyヒルトン」上席副社長兼グローバル・ヘッドのショーン・マカティア氏と、ヒルトン アジア太平洋地域フルサービスブランド担当副社長のヴィンセント・オング氏が、同ブランドの特徴などを語った。
■アジアで急成長を遂げた「ダブルツリーbyヒルトン」
世界126の国と地域に7,600軒以上(約120万室)のホテルを展開しているヒルトン。中でも「ダブルツリーbyヒルトン」は、世界56の国・地域に680軒以上のホテルを展開するアップスケール・ホテルブランドで、国内では現在すでに7軒のホテルが沖縄や富山、京都などに開業している。
今年5月1日に開業した「ダブルツリーbyヒルトン大阪城」は、天満橋駅から徒歩約5分の距離のウォーターフロントに開発された複合施設の6階から20階に立地する。大阪城に最も近いホテルの一つで、大阪駅まで車で約10分と関西の他府県へのアクセスも良く、観光やビジネスに便利なロケーションだ。
23のグローバル・ブランド・ポートフォリオのうち、6ブランド・27軒のホテルを日本で展開するヒルトンだが、マカティア氏は「ダブルツリーbyヒルトン」を「この10年で急成長を遂げたブランド」と紹介する。
「もともと『ダブルツリーbyヒルトン』はアメリカのみで展開していたブランドでしたが、2008年に北京で初めてアジア太平洋地域へ進出したのを皮切りに、急成長を遂げてきました。現在、223軒の開業を控えており、アジア太平洋地域では15カ国・地域に100軒以上を展開しています」
そんな中で大阪にブランド初進出を果たした「ダブルツリーbyヒルトン大阪城」は、今後再開発が見込まれている大阪市東部のエリアに位置し、ヒルトンとしても大きな期待を寄せているという。
「新規のホテル開業はこの3年間で30軒ととくに目覚ましい成長を遂げている中、現在最も新しいホテルの一つが、この『ダブルツリーbyヒルトン大阪城』です。『ダブルツリーbyヒルトン』の中でもブランドを最も力強く体現しているホテルだと考えています」
■チョコチップクッキーで「Feel Good Moments」を演出
都市中心部の一等地で大きな土地を確保できる場所での展開が多いフラッグシップブランド「ヒルトン・ホテルズ&リゾーツ」に比べ、「ダブルツリーbyヒルトン」はロケーションなどに違いがあるという。
同じフルサービスホテルながら、各施設の設備やスペースなどは比較的コンパクトで、部屋数も少なめ。自然体かつ温かみのあるサービスを打ち出している。
「ホテルとしての最大の使命は、お客様の旅の価値を最大化していくこと。そのためにはお客様とのエモーショナルなつながりが何よりも大切だと我々は考えています」とオング氏。
「Feel Good Moments (心地よい時間)」の提供をミッションに掲げる「ダブルツリーbyヒルトン」では、温かいチョコチップクッキーで宿泊客を出迎えている。
1986年にターンダウンサービス(シーツなどを整えて客室を「寝室」の状態にするサービス)の一環として始まり、1995年にチェックインの際に手渡すようになって以来、このクッキーはブランドのアイコンとなってきた。
「ホテルでのチェックインを単なる取引・手続きで終わらせず、少しでもほっとしていただく時間とすることで、お客様との気持ちの面でのつながりを育みたいと思っています。滞在を通じて『Feel Good Moments』を体験していただくこと。我々のサービスは、全てこのクッキーから始まるのです」
チェックイン時に手渡されるチョコチップクッキーは、ブランドが最も大事にするホスピタリティ精神を象徴するものの一つだが、地域の食文化を取り入れた「コンフォート・フード」なども特徴的な取り組みだ。
「我々が"ケア"と呼んでいる思いやりの気持ちとホスピタリティは、ゲストに対してのみならず、チームメンバー(従業員)間やコミュニティにおいても大切にされており、我々のブランドカルチャーの根幹にあるものです。一つ一つは小さな出来事ですが、こうしたゲスト体験を演出する取り組みの積み重ねが『Feel Good Moments』につながると我々は考えています」
■コンセプトは"Riverside Retreat(リバーサイド・リトリート)"
ホテルの前を流れる大川や大阪城の眺望が魅力的な「ダブルツリーbyヒルトン大阪城」では、水の都・大阪にインスピレーションを受け、"Riverside Retreat(リバーサイド・リトリート)季節うつろふ水の都の優しい時間"がコンセプトに据えられている。
江戸時代の商船「菱垣廻船(ひがきかいせん)」のシンボルマークである菱形をモチーフにしたデザインが各所に施されていることも特徴だ。展開する地域に応じ、柔軟かつ多様なデザインを採用していることも、同ブランドが急成長を続けている背景にはあるようだ。
6階ロビーは「港」に見立て、海運業で栄えたこの土地ならではの風景などを題材に、波を模したカーペットで趣のある空間を演出。船をイメージしたというチェックインカウンターの背後には、大阪の街並みが現代風の木版画で描かれている。
全373室の客室は17階~20階までのエグゼクティブルームなど4タイプ。水をテーマに青色を多く取り入れた内装で、11階から20階には各フロアに1室ずつ計10室のスイートルームを設け、いずれの部屋からもリバービューやキャッスルビューを楽しめる。
また、20階にはホテル最上階からの眺望を楽しみながら、ティータイムやカクテルタイムで優雅な時間を過ごせる「エグゼクティブラウンジ」も。ホテルのエグゼクティブラウンジとしては関西圏でも最大級とのことで、エグゼクティブルームやスイートルームの宿泊者やゲスト・ロイヤルティ・プログラム「ヒルトン・オナーズ」のダイヤモンド会員が利用できる。
オールデイダイニング「レストラン SEN (千)」では、ビュッフェスタイルの料理やアラカルトを提供。ランチとディナータイムには屋台を模したコーナーで、数種類のオリジナルソースで提供するたこ焼きや、どて焼きコロッケなど、大阪名物をアレンジした料理も用意する。
「レストラン SEN (千)」に隣接する「ラウンジ&バー SEN (舟)」では、デイタイムにはバリスタコーヒーやスイーツを、9月30日までは開業を記念し、限定メニューで「Osaka キャッスル アフタヌーンティー」を事前予約制で提供中だ。
ナイトタイムにはライトアップされた大阪城の天守閣とともに、2種類のシグネチャーカクテル「HIDEYOSHI」「NENE」も楽しめる。
どちらの料飲施設も大阪城を最も直近に感じられる一面ガラス張りの空間で、客室のほかフィットネスセンター、室内プール、エグゼクティブラウンジ、宴会場・会議室など、各施設から臨む大阪城の眺望が何よりも印象的だ。
■7月には過去最大規模のキャンペーンも
ダブルツリーbyヒルトンはアジア太平洋地域において100軒目の開業のマイルストーンを迎えたことを記念し、7月に「Share a Feel Good Moment Month(心地よい時間をシェアしよう月間)」を実施する。
過去最大規模となる本キャンペーンでは7月1日~5日の期間、アジア太平洋地域の「ダブルツリーbyヒルトン」宿泊者全員に、特製のポストカードをチェックイン時に進呈。ホテル宿泊者からこのポストカードを送られた人は、アジア太平洋地域の「ダブルツリーbyヒルトン」でポストカードを提示すると、シグネチャーのチョコチップクッキーがプレゼントされる。
本キャンペーンは13の国・地域に存在する100軒を超える「ダブルツリーbyヒルトン」で同時に行われる。チョコチップクッキーとの引き換えは 2024年7月31日まで。