SMSを業務に活用している企業が増えています。電話番号を宛先にするSMSは、電話やメールよりも到達率と開封率が高く、本人認証や催促、マーケティングなどに有効です。SMS送信サービスを使えば、個別配信や一斉配信が可能となり、SMSを使った業務の効率化を図れます。本記事では、SMSのメリットや活用シーン、おすすめのサービス比較を紹介します。

SMS送信サービスとは

SMS送信サービスとは、電話番号を宛先にして、スマートフォンに標準搭載されているアプリ「メッセージ」にメッセージ送信をするサービスです。SMSはメールよりも開封率が高いため、多くの企業がマーケティングや営業手段として活用しています。SMS送信サービスには、主に下記6つの機能があります。

  • 一斉配信
  • 送信時間予約
  • なりすまし防止
  • SMS送受信
  • 誤送信防止
  • チャットツールとの連携

SMS送信サービスを活用すると、効率よく顧客にSMSを届けられ、顧客接点作りや顧客とのコミュニケーション向上などの効果を得られるのです。

SMS送信サービスを導入する4つのメリット

SMS送信サービスを導入するメリットとしては、以下4つのものが考えられます。

1 到達率と開封率が高い

SMSの大きな特徴として、到達率が高いことが挙げられます。その理由は、スマホに届けられるからです。国内の携帯電話・スマートフォン保有率は8割にもなります。

メール送信の場合、メールアプリを活用しているユーザーにしか届きませんが、SMSなら多くのスマホユーザーにメッセージを届けられるのです。多くの人が毎日のように使用するスマートフォンに届けられるうえ、画面上にSMS受信通知が表示されるため、高い開封率を実現しています。

2 エンゲージメント率が高い

SMSはエンゲージメント率が高いため、CTAを促す施策に最適です。SMSに記載したURLや電話番号は、タップできる仕様になります。ユーザーはタップするだけで、Webサイトへの移動や電話番号発信を行えるのです。

また、SMSは顧客ごとの宛名を入れられるため、顧客にパーソナライズ体験の提供を行えます。たとえば、宛名を記した誕生日クーポンをSMSで届ければ、顧客は特別感を得られ、高確率でWebサイトURLをクリックしてくれるでしょう。到達率とエンゲージメント率が高いのは、メールや電話にはない、SMSならではの強みです。

3 顧客との長期的な関係を構築できる

SMSは顧客との接点を維持し続けるのにも最適です。多くの方がスマホを変更しても、慣れ親しんだ電話番号を引き継いでいます。2021年4月1日からは、携帯電話番号の引き継ぎにかかる手数料が無料になったこともあり、今後も電話番号を変更する方は少ないと予想できます。

SMSは電話番号を宛先にするため、顧客が電話番号を変えない限り、接点を継続できるのです。定期的にSMS配信すれば、顧客との良好な関係性を築け、自社サービスを選んでもらえるでしょう。

4 コスト削減

SMS配信サービスを活用すれば、管理画面から一斉にSMS配信を行えます。電話対応にかかる人件費用や通話費用、DMでの郵便費用などの多くのコスト削減に繋がります。

SMS送信サービスの活用シーン5選

ここからは、具体的な利用イメージができるように、SMS送信サービスの活用シーンを紹介します。

1 本人認証

金融機関やWebサービス、スマホアプリでは、本人認証手段としてSMSを使うのが一般的です。従来のパスワードやIDでの認証だと、不正にパスワードを入手することで、簡単に不正アクセスや、なりすましができる問題があります。

また、複数アカウントでの不正登録に対応できません。SMSだと、各端末に1つしか割り当てられない電話番号での本人確認が可能になり、顧客の認証手続き負担を軽減しながら、サービスやサイトのセキュリティを向上できます。

2 督促

料金の請求や督促にもSMSは有効です。電話や郵送での請求と督促は、コストがかかるうえ、応答や返済をしてもらえないデメリットがありました。SMS送信サービスを使えば、確実にメッセージを届けられ、請求や督促を顧客に伝えられます。また、電話にかかる人件費や請求書の郵送にかかるコストの削減の可能です。

3 マーケティング

SMSを使ってマーケティング施策を展開する企業は増加しています。具体的には、製品プロモーションや自社サイトへの誘導などにSMSは効果的です。特に、CRMやSFAなどと連携できるSMS送信サービスは、大きなマーケティング効果に期待できます。たとえば、CRMに蓄積された顧客情報を活用し、セグメント別にSMSを配信することが可能です。

マーケティング目的でSMS配信サービスを利用するのなら、外部システムと連携できるサービスを選び、パーソナライズ化したSMSマーケティングを実施するのがおすすめです。

4 事前連絡

商品発送や訪問日時などの事前連絡手段として、SMS送信サービスを活用できます。メールや電話での事前連絡だと、顧客が見ない/応答しない可能性が高いです。

したがって、顧客の自宅に訪ねても、不在の可能性が高く、再度訪問する手間が発生するでしょう。即時性と開封率が高いSMS送信サービスなら、スムーズな事前連絡が可能となり、不在率の低下に繋げられます。

5 アンケート

SMSでアンケート調査を実施する企業が増えています。到達率と開封率の高いSMSを使えば、コストを抑えながら、効率よく顧客をアンケートサイトへ誘導できます。また、分析機能を備えたSMS配信サービスを選ぶことで、アンケートの配付から集計、結果共有まで円滑に実施することが可能です。

おすすめのSMS送信サービス9選を比較

おすすめのSMS送信サービス9選の特徴を紹介するので、ぜひサービス選びの参考にしてください。

「空電プッシュ」
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社

POINT
  • 対象従業員規模:全ての規模に対応
  • 提供形態:サービス / オンプレミス / ASP
  • 参考価格:別途お問い合わせ、導入サポート・運用サポート・障害サポート・API連携サポートは無料

「空電プッシュ」は、国内最大規模の送信設備からSMS送信を行うサービス。国内携帯キャリアと直接連携することで、 到達率99%と高い通信品質を実現 しています。開封率やURLクリック数の確認、第三者への誤送信防止など機能が豊富なため、あらゆる用途に対応できます。

また、「空電」は高いセキュリティがセールスポイント です。オンプレミス型を利用しており、リソースの把握と管理をNTTグループが行っています。データの暗号化や内部不正対策などの万全なセキュリティ対策が実施されているため、個人情報を扱う企業も安心して利用可能。申し込みから最短3営業日で利用可能で、サポート制度も充実しています。


「Media SMS」
株式会社メディア4u

POINT
  • 対象従業員規模:全ての規模に対応
  • 提供形態:クラウド / SaaS / ASP
  • 参考価格:初期費用0円、月額費用+SMS送信料は別途お問い合わせ

「Media SMS」は、2,500社以上が導入する国産SMS送信サービス。 国内キャリアに直接接続することで、高い到達率とセキュリティを実現しています。大きな特徴は、 全キャリアに対応した長文化サービス です。660~670文字まで対応しているため、情報が充実したメッセージ作成や複数URLを含めることもできます。

そのほかにも、ユーザーからのSMS受信機能、他人接続判定や個人情報削減、テンプレート一括登録などの豊富な機能を備えています 。SalesforceやZendeskなどとの連携も可能 なため、SMSを使った営業・マーケティング活動を加速化できるでしょう。


「Cuenote SMS」
ユミルリンク株式会社

POINT
  • 対象従業員規模:全ての規模に対応
  • 提供形態:クラウド / SaaS / ASP
  • 参考価格:初期費用無料、月額費用は配信成功した分だけの従量課金制(~12円/1通)

「Cuenote SMS」は、メール配信システムを提供して15年以上のユミルリンク株式会社が提供するSMS配信サービス。 国内4大キャリアと直接接続 することで、安全に確実にSMSを届けられます。15年以上の実績で培った技術やセキュリティが強みであり、 大量のSMSでも高速配信を行えます。

SMSの基本的な機能は網羅しており、外部システムと連携してSMS認証も行える ため、本人認証が必要なサービスを提供する企業は重宝するサービスでしょう。


「SMSLINK」
株式会社ネクスウェイ

POINT
  • 対象従業員規模:全ての規模に対応
  • 提供形態:クラウド
  • 参考価格:初期費用無料、月額料金は送信通数によって変わる従量課金制(8円/1通~)

「SMSLINK」は、業界実績30年以上の株式会社ネクスウェイが提供するSMS配信サービス。 ユーザーインターフェースが分かりやすく、ITが苦手な方でも、簡単にSMS配信を行えます。

プランは、システム連携可能な「APIタイプ」とサービス画面から使う「Webタイプ」の2種類を用意。APIタイプだと、システム連携やリアルタイムでの送信などが可能になります。

最大660文字の長文メッセージに対応 し、宛先ごとに名前や会員番号などの違う情報を差し込むことも可能。パーソナライズ機能に強みがあるため、 SMSでマーケティングやカスタマーサポートなどを行いたい企業に最適です。


「SMS HaNa」
日本テレネット株式会社

POINT
  • 対象従業員規模:全ての規模に対応
  • 提供形態:クラウド/API
  • 参考価格:初期費用無料、月額料金は送信通数によって変わる従量課金制(8円/1通~)

「SMS HaNa」は国内3キャリアと直接接続するSNS配信サービス。強力な配信インフラを保持しているため、 1件から1時間最大10万件の配信も可能 です。操作画面は直感的に理解でき、簡単操作でSMS配信を行えます。URL短縮機能やURLクリックのトラッキング、CSV/エクセルでのアップロードなどの マーケティングに有効な機能が豊富です。

提供タイプは、Web管理画面からSMS配信するタイプと基幹システムとAPI連携するタイプの2つ。申し込みから最短5営業日で利用でき、活用セミナーも定期的に開催されています。


「KDDI Message Cast」
KDDI株式会社

POINT
  • 対象従業員規模:全ての規模に対応
  • 提供形態:クラウド/API
  • 参考価格:SMS利用時のみ:配信料のみ、+メッセージ利用時:初期費用+月額費用+配信費用(詳しい料金については別途お問い合わせ)

「KDDI Message Cast」は、auを運営するKDDI株式会社が提供するSMS送信サービスであり、国内3キャリアと接続しています。「+メッセージ」に対応しているauユーザーには、 画像や動画などのリッチコンテンツの配信が可能 です。「+メッセージ」に対応していない顧客には、自動でSMS配信に切り替わります。

また、通信事業者としての経験と運用品質を活かし、安心の運用体制を確立 しているのです。24時間365日の運用体制のため、万が一の障害発生時も迅速に解決できます。配信ポータルはウェブ接続で使え、直感的な操作で配信シナリオの作成も可能です。


「KYUSMS」
株式会社KYUBIZ JAPAN

POINT
  • 対象従業員規模:全ての規模に対応
  • 提供形態:クラウド/API
  • 参考価格:初期費用無料、月額料金は送信通数によって変わる従量課金制

「KYUSMS」は、多種多様な業界に属する3,000社以上の企業が利用するSMS送信サービス。 自社開発システムを利用しているため、ニーズやトレンドに合わせた変更を迅速に行えています。機能性は、 最大660字の長文メッセージや海外SMS送信、他人判定機能など豊富です。

自社システムやWebサイト、Salesforceなどのシステム連携が可能 なため、自社ニーズに適したサービス利用を行えるでしょう。導入後は、コンサルティングや運用のアドバイスなど丁寧なサポートをしてくれるので、中小企業でも安心して導入できます。


「WEBCAS SMS」
株式会社WOW WORLD

POINT
  • 対象従業員規模:全ての規模に対応
  • 提供形態:クラウド/API/パッケージ
  • 参考価格:クラウドサービス:ASP型 初期費用3万円~+月額費用1万円~、SaaS型:初期費用50万円~+月額費用10万円~、パッケージ導入版:ライセンス費用200万円~+保守費用別途お問い合わせ

「WEBCAS SMS」は、約70文字のSMSを配信できるサービス。最大の特徴は、 WEBCASのデータベースと連動 していることです。メール送信がエラーになった顧客だけを抽出し、SMSで再アプローチとれます。

また、セグメント配信機能や分析機能が豊富 なため、パーソナライズ化したメールマーケティングの実行が可能。豊富な機能性とデータベース連携で、あらゆる用途で活用できるサービスです。


「Accrete」
株式会社アクリート

POINT
  • 対象従業員規模:全ての規模に対応
  • 提供形態:クラウド/API
  • 参考価格:初期費用無料、月額基本料とSMS送信料は別途お問い合わせ

「Accrete」は、SMS配信事業のパイオニア企業アクリートが提供するSMS配信サービス です。携帯電話事業者と直接接続し、大量配信に耐えられるシステム基盤を構築しています。ウェブ管理画面は、 ITが苦手な方でも直感的にすぐに使えるデザイン性です。マニュアルなしでも運用開始でき、誤操作防止にも繋がっています。

最大660文字の長文メッセージやURL短縮、双方コミュニケーション、IVRサービス など機能性は十分です。セキュリティも第三者機関から認証されているほど高く、安心して利用できます。

自社に合ったSMS送信サービスを選ぶ5つのチェックポイント

数あるSMS送信サービスの中から、自社に最適なサービスを選ぶためには、下記6つのポイントを抑えてください。

1 導入目的

SMS配信サービスを活用すれば、SMS認証やキャンペーン配信まで、様々なことを行えます。導入目的が曖昧なままだと、十分に活用できないため、必ず導入目的を明確化してください。

たとえば、導入目的がSMSでのメルマガ配信および休眠会員の掘り起こしだとします。その場合、長文メッセージに対応し、自社CRMやSFAツールとAPI連携できるSMS配信サービスが最適です。導入目的を明確にし、必要な機能を備えたSMS配信サービスを選ぶようにしましょう。

2 機能性

導入目的が明確になると、目的達成に必要な機能が判明します。既存の顧客に重要な通知をするのが目的ならば、SMSメッセージ配信機能だけで十分でしょう。一方、SMS認証やキャンペーンが目的だと、それに対応可能な機能を備えたサービスを選ぶ必要があります。

また、マーケティングツールとして活用する場合は、既存のマーケティングとの整合性や連携性などを確認しましょう。必要機能を備えた配信サービスを複数リストアップし、料金プランや最大文字数、操作性などを比較検討するのが、最適なサービスを選ぶポイントです。

3 最大文字数

SMS配信サービスの中には、約660文字の長文メッセージに対応しているところがあります。最大文字数が多いほど、充実した内容のSMSの作成が可能です。たとえば、SMSでメールマーケティングを行う場合は、長文対応の配信サービスが最適でしょう。

また、長文メッセージの配信予定がなくとも、URLを含める場合は最大文字数に注意が必要です。一般的にURLは多くの文字数を取るため、最大文字数70文字のSMSだと、肝心のメッセージ内容が薄くなります。そのため、対応文字数が多いサービス、もしくはURL短縮化機能のあるSMS配信サービスがおすすめです。

4 料金プラン

SMS配信サービスは長く使い続けるのが一般的なため、料金プランはチェックしましょう。SMS配信サービスの主な料金プランは下記の2つです。

  • SMS送信数に応じた従量課金制
  • 初期費用+月額基本料金+SMS送信数送信数

従量課金制の場合は、SMSを配信した分だけの支払いになりますが、送信単価は高めです。一方、初期費用と月額基本料が発生する料金プランは、送信単価が低く設定されています。まずは月当たりの大まかな送信数を算出し、費用対効果を高められる料金体系を選びましょう。

5 連携性

SMS配信サービスと基幹システムを連携させれば、さらなる業務効率化を図れます。たとえば、CRMとの連携で顧客属性に基づいたSMS配信が可能になれば、スマホアプリと連携して本人認証も可能になるのです。業務の効率化や顧客体験向上を目指すのなら、既存のITツールと連携できるSMS送信サービスを選びましょう。

SMS送信サービス導入時の注意点4つ

SMS送信サービスの導入時には、下記のポイントに注意してください。

1 大前提として顧客の電話番号が必要

SMS配信するためには、顧客の電話番号を取得している必要があります。まだ多くの顧客の電話番号を取得していないのなら、SMS配信サービスを利用しても、大きな効果には期待できません。そのため、まずは顧客の電話番号を取得する施策から取り組みましょう。

2 一部端末や格安SIMには送信できない

携帯電話端末によっては、SMSを受信できません。一般的に、SMSを受信できるのはau・ドコモ・ソフトバンク、最近はそれら3社に加えて楽天の回線を利用している顧客です。

これら4回線のいずれかを利用している場合は、ガラケーやMVMO(格安SIM)でもSMSの受信を行えます。見方を変えれば、4回線のいずれかを利用していない顧客には、SMS送信サービスを活用しても、メッセージは届けられません。

3 自動送信にはAPIが必須

SMS送信サービスの中には、APIを提供しているベンダーがいくつかあります。APIを選択するメリットは、既存システムと連携できるほか、メッセージの自動送信が可能になることです。たとえば、SMS認証ではシステムが自動的にワンタイムパスワードを発行します。これは、配信サービスとAPIが連携しているからこそ行えるのです。

SMSの一斉送信や個別送信だけならAPI連携は不要ですが、自動送信が必要なシーンで使う場合は、API連携できるサービスを選びましょう。API連携をする際は、自社側での開発が必須です。導入までの工程が少し複雑になるため、サービス提供会社とコミュニケーションを取りながら、導入を進めるといいでしょう。

4 広告や宣伝には事前同意が必要

広告や宣伝目的で活用されるSMSは、「特定電子メール法」に基づき、事前に顧客の同意が必要です。顧客の電話番号を受け取る際は、広告や宣伝目的のメール配信することを伝えておきましょう。一方で、手続きや支払いなどの連絡目的のSMSは例外となるため、顧客の同意は必要ありません。

SMS送信サービスを活用して、顧客にコンタクトしよう

SMSはメールや電話とは異なり、到達率と開封率が高いです。この特性を活かし、今では多くの企業が業務にSMSを活用しています。大勢の顧客にSMSを手作業で送信するのは、大変な業務になるので、SMS送信サービスの活用がおすすめです。

SMS送信サービスなら、瞬時に大量送信を行え、本人認証やマーケティング施策にも活用できます。今回紹介した中で、気になるSMS送信サービスがあれば、ぜひ資料請求するなどして比較検討してみましょう。