前回は「Google Vids」でテンプレートを使い、簡単に動画を作成する方法について説明しました。今回はより実践的な形でビジネス動画を作成する方法について説明します。
「Google Vids」でビジネスでも使える動画を作成
とはいえ、いきなり動画を作るといっても、撮影から始めるのはハードルが高いと思う人がほとんどかと思いますので、まずは、プレゼンテーション資料を動画にすることから始めてみましょう。プレゼンテーション資料であれば社内に多くのファイルがあるので、あまり手間をかける必要なく簡単に動画にできるからです。
実際、Google Vidsは動画を作成する方法の1つとして「Googleスライド」にあるプレゼンテーションのファイルをインポートし、動画にする仕組みが備わっています。これを活用すれば動画のベースは簡単に作成できますので、まずは新規動画作成時に「スライドをインポート」を選びましょう。
続いて動画にしたいファイルを選ぶと、Google Vidsにインポートするスライドを選ぶ画面が現れます。スライドの中から必要なものだけをピックアップして動画にすることもできますが、すべて動画に取り込みたいならそのまま「インポート」ボタンをクリックすればOKです。
すると、下部のタイムラインに取り込んだスライドがシーンとして並んだ状態となり、シーン自体をドラッグ&ドロップして順番を入れ替えることも可能です。なお、デフォルトでは1シーン当たりの再生時間は5秒となりますが、特定のシーンをより長く見せたいのであれば、そのシーンにマウスカーソルを合わせた後、左右に現れるバーをドラッグして時間を調節して下さい。
これだけでも最低限動画にはなるのですが、単にスライドが切り替わるだけで音もなく、味気ない内容になってしまうことも確か。そこでここから、より動画らしくするための演出を加えていきましょう。
まずは、シーンが切り替わる時のエフェクトを加えてみましょう。シーンとシーンの間にある切り替え効果をクリックすると、切り替え効果を変更するサイドバーが現れるので、その中から好みの効果を選んで下さい。
効果を選ぶと、内容によってはエフェクトが働く時間や方向などを調整できます。好みに応じて調整するといいでしょう。
また、取り込んだスライドに不足する内容があった場合は、タイムライン右端の「+」ボタンを押してシーンを追加することも可能です。
Google VidsはGoogleスライドに近い感覚でシーンの内容を編集でき、例えばテキストを追加したい場合は、右端の一覧から「テキスト」を選んだ後、現れたサイドバーから必要なサイズのテキストを選び、追加していけばOKです。
動画に音を付ける
そしてもう1つ、動画らしくするのに欠かせないのがBGMです。Google Vidsには無料で利用できるストック素材もいくつか用意されており、画像や動画だけでなく、音楽も多く揃っていることから、これを利用することにしましょう。
まずは、画面右端の「ストック」をクリックした後、現れたサイドバーから「音楽」を選んで下さい。
すると音楽のストック一覧が現れるので、その中から好みのものを選ぶとタイムラインの下に音楽が追加されます。ちなみに音楽などのストックは、ジャンルやキーワードなどで検索することも可能です。
ちなみに音楽の長さも、シーンと同様にマウスカーソルを合わせた後、現れる左右のバーをドラッグすることで調整可能。ですがより動画らしくするなら、動画が終わったタイミングでBGMが突然切れるのではなく、フェードアウトするようにしたい所です。
そこで続いては、タイムライン上で音楽を右クリックした後、メニューから「音声調整」を選びます。
するとサイドバーが開いて音の調整が可能になりますので、「このトラック」タブを選んだ後に現れる「音声切り替え」の「フェードアウト」で、BGMがフェードアウトするまでの秒数を設定しましょう。
これでプレゼンテーション資料が動画らしく仕上がりましたので、後は「再生」ボタンを押して内容を確認してみて下さい。
なお、制作に慣れてきたら、BGMの代わりに音声でナレーションを吹き込んだり、シーンの間に撮影した動画を挟んだりするなどしてアレンジを加え、より本格的な動画に仕立て上げてみるとよいのではないでしょうか。











