シャープは3月31日、アオイ電子との間にシャープ三重事業所 第1工場の売買契約を締結したことを発表した。
シャープは現在、デバイス事業のアセットライト化を進めており、未利用・低利用となっている工場の活用・売却、他社協業による事業展開を進めることで、ブランド事業を中心とした体制へと事業構造の転換を進めている。今回の売却は、こうした取り組みの一環だという。
同工場の延べ床面積は約6万m2で、そのうち生産エリアは約2万4000m2。アオイ電子は、同工場の建屋や設備を活かす形で、半導体後工程生産ラインの構築を進める予定だという。
また、シャープも同社子会社で中小型ディスプレイ事業を担うシャープディスプレイテクノロジーを通じて、三重事業所でのアオイ電子の半導体後工程の生産ライン構築に協力していくとするほか、アオイ電子の事業展開も踏まえ、三重事業所 第2工場の譲渡も検討していくとしている。