もうどく展シリーズ最終章が開幕

東京・池袋のサンシャイン水族館にて、3月15日~11月24日までの期間、特別展「毒毒毒毒毒毒毒毒毒展 極(もうどく展 きわみ)」が開催される。

  • 特別展会場の入り口

    サンシャイン水族館本館向かいにある特別展会場の入り口

  • フォトスポットも用意

    入り口脇にはもうどく展 ReMixの時からさらに進化したフォトスポットも用意。入場チケットのほか、お気に入りのぬいぐるみなどと一緒に記念撮影ができる

「毒毒毒毒毒毒毒毒毒展(もうどく展)」は、2014年7月12日~10月13日に「毒毒毒毒毒毒毒毒毒展(もうどく展)」が、2017年3月16日~9月3日に「毒毒毒毒毒毒毒毒毒展・痛(もうどく展2)」が、そして2023年3月17日~11月5日に「毒毒毒毒毒毒毒毒毒展(もうどく展)ReMix」がそれぞれ開催され、シリーズ累計で約65万人の人が来場した人気シリーズ。今回の“毒毒毒毒毒毒毒毒毒展 極”は、そのシリーズ最終章と銘打たれた特別展となる。

毒毒毒毒毒毒毒毒毒展 ReMix開催の折、次回開催を求める声が多かったこともあったほか、スタッフとしても、毒という側面からの生き物たちの多様性やその奥深さをもっと伝えたいという想いもあり、今回、もうどく展の集大成として企画されたという。

集大成ということもあり、これまでのシリーズ同様、有毒生物の展示と解説が基本となっているが、さまざまな毒に関するエピソードも用意。「毒と薬は紙一重」という言葉もあるが、そうした人間の役にも立つ毒という存在の本質を説明するゾーン、毒を薬として活用するゾーン、実際に触ったり食べたりすると危険なゾーンといったゾーンで分け、約30種類の生き物が展示。毒を薬として活用するゾーンには、実際に毒を活用している南米のシャーマンをイメージした人形なども展示されている。

  • ミヤコヒキガエル

    サンシャイン水族館本館でも人気者のミヤコヒキガエルも来場者を待っている

  • アオブダイ

    たまにほかの毒の無いブダイ科の魚と間違えられて市場に出てしまうこともあるアオブダイなど、身近な毒を持つ生物も待ち構えている

「毒毒毒毒毒毒毒毒毒展 極(もうどく展 きわみ)」の展示生物の1種「アオブダイ」

「毒毒毒毒毒毒毒毒毒展 極(もうどく展 きわみ)」の展示生物の1種「トラフグ」

  • 生物以外にも毒とは何かを理解してもらうための展示も用意

    生物以外にも毒とは何かを理解してもらうための展示も用意。これは塩が天秤にかけられているセットだが、果たして塩が毒なのかどうかについての説明は、実際にその目で現地で確かめていただきたい

「毒毒毒毒毒毒毒毒毒展 極(もうどく展 きわみ)」の展示生物の1種「ハタゴイソギンチャク」(+クマノミ)

  • クマノミにイソギンチャクの毒が効かない理由

    毒に関するエピソードの1つ。クマノミにイソギンチャクの毒が効かない理由。こうした毒にまつわるエピソードを各所で学ぶことができる

  • 人類は長い間、毒を活用してきた歴史もある

    人類は長い間、毒を生活の中で活用してきた歴史も有している。シャーマンはその最たる例ということで、そのイメージを味わってもらうべく会場で待ち構えている

また、同シリーズおなじみの体験ボックスは今回も用意。今回は、世界三大奇虫の1種である「サソリモドキ(ビネガロン)」の毒液が放つ刺激臭を再現した匂いを体験可能。この匂いは、プロモツールの協力の下、実際のサソリモドキの毒液の組成の分析結果を参考に作られたもので、最終的に残った5種類の候補をサンシャイン水族館のスタッフが身体を張って体験し、これぞ、というものを選抜したものとなるという。

  • テキサスジャイアントビネガロン
  • テキサスジャイアントビネガロン
  • もうどく展シリーズおなじみの体験コーナー。今回はサソリモドキ(ビネガロン)の毒液が放つ刺激臭が体験できる。会場ではテキサスジャイアントビネガロンがお出迎えしてくれる

さらに進化した解説パネルに注目

さらに、これまでのシリーズでもおなじみの毒生物たちの毒の強さを示す、サンシャイン水族館が独自に設定した5段階の強さレベルなどを表示する解説パネルも進化。もうどく展 ReMixの時は毒レベルの数値、生物の説明文章と毒の成分、危険な部位の説明文程度であったが、今回は毒レベルは数字+メーター表示に、危険部位も説明文+イラスト、そして5段階の日本での遭遇しやすさおよび生物の世界の分布域イラスト(サンシャイン水族館調べ)と言った具合に、グラフィカルなものへと進化。また、毒毒毒毒毒毒毒毒毒展 ReMixの際も大勢の海外からの来場者が居たとのことで、すべての説明文に英語での文章説明も付け加えてある。

  • 「毒毒毒毒毒毒毒毒毒展 極(もうどく展 きわみ)」の解説パネル
  • 「毒毒毒毒毒毒毒毒毒展 極(もうどく展 きわみ)」の解説パネル
  • 「毒毒毒毒毒毒毒毒毒展 極(もうどく展 きわみ)」の解説パネル。毒レベルがメーター表示となったり、毒のある部位がイラストになったり、日本での遭遇度が表示されたりと、前回のもうどく展 ReMixの時と比べて格段にレベルアップしたものとなっている

  • もうどく展 ReMixの時の解説パネル

    こちらはもうどく展 ReMixの時の解説パネル。もうどく展 きわみのものと比べるとかなりシンプルな作りであることが分かる

このほか、こちらもシリーズおなじみとなったオリジナル商品の販売も行われる。今回は、全7種類のシークレットステッカー(各330円)、わたあめ(1080円)、もう毒毒毒毒毒かえるTシャツ(各4950円)、消臭ビーズ(1650円)、アクリルキーホルダーが入ったカプセルトイ(各500円。全6種類でランダム仕様)などが用意された。このほか、もうどく展 ReMixの時は3種類が用意された「ドックドク★キャンディー付き入場券」が今回は完全新作の4種類へと種類を増やして販売される(特別展のみ入場の場合は900円。アクアリウムクラブ会員証/サンシャイン水族館年間パスポート保有者、水族館本館ほか対象施設の利用者、障がい者割引利用の場合は700円)。

  • 「毒毒毒毒毒毒毒毒毒展 極(もうどく展 きわみ)」オリジナル商品
  • 「毒毒毒毒毒毒毒毒毒展 極(もうどく展 きわみ)」オリジナル商品
  • 「毒毒毒毒毒毒毒毒毒展 極(もうどく展 きわみ)」オリジナル商品たち。シークレットステッカーは全部で7種類

特別展「毒毒毒毒毒毒毒毒毒展 極(もうどく展 きわみ)」の開催概要は以下の通り。

  • 開催期間:2024年3月15日~2024年11月24日
  • 開催時間:平日は10:00~19:00、土日祝および7月20日~9月1日は10:00~20:00(最終入場は終了30分前)
  • 開催場所:東京都豊島区東池袋3-1 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル 屋上 特別展会場(混雑時は当日券の販売や入場を制限する可能性あり)
  • 料金:通常入場券600円、アクアリウムクラブ会員証・年間パスポート所有者ならびに水族館本館もしくは対象施設利用者(コニカミノルタプラネタリウム満天 in Sunshine City/サンシャイン60展望台てんぼうパーク/NAMJATOWN/古代オリエント博物館)は400円
  • もうどく展 きわみオリジナルのドックドク★キャンディー付きチケットは900円(アクアリウムクラブ会員証/サンシャイン水族館年間パスポート保有者、水族館本館ほか対象施設の利用者、障がい者割引利用の場合は700円)

特別展コラボのスペシャルメニューも楽しめる

なお、同特別展の会期中、サンシャインシティ アルパ3階のビュッフェレストラン「BUFFET&GRILL CHEF'S GOODIES(ビュッフェアンドグリル シェフズグッディーズ)」とのコラボが実施されており、展示生物にちなんだスペシャルメニューも通常メニューと一緒に楽しむことができる。

  • BUFFET&GRILL CHEF'S GOODIES

    特別展の会期中、スペシャルコラボメニューを楽しむことできるサンシャインシティ アルパ3階のビュッフェレストラン「BUFFET&GRILL CHEF'S GOODIES」

期間中に提供されるスペシャルコラボメニューは以下の7種類(後ろのカッコ内はモチーフの生物名)。

  1. イカ墨チキンのマスタードマリネ(サンゴヘビ)
  2. 鶏ひき肉のイエローカレー(ミヤコヒキガエル)
  3. キノコとピーツのポタージュ(ベニテングタケ)
  4. 青いポテトサラダ(アオブダイ)
  5. マチュドニア(もうどく展 きわみのデザインベース色)
  6. コバルトブルー ヨーグルトムース(コバルトヤドクガエル)
  7. ロールケーキ ミントクリーム(もうどく展 きわみのデザインベース色)
  8. メロンジュレ(モウドクフキヤガエル)
  9. マンゴープリン(モウドクフキヤガエル)
  10. ラムネおよびチョコミントアイス(ラムネがコバルトヤドクガエル、チョコミントがカツオノエボシ)
  • 提供されるスペシャルコラボメニュー

    提供されるスペシャルコラボメニュー。左下がロールケーキ ミントクリーム、中央下がイカ墨チキンのマスタードマリネ、右下が青いポテトサラダ、左上の丸皿は手前から、マンゴープリン、コバルトブルー ヨーグルトムース、マチュドニア、メロンジュレ、中央上が鶏ひき肉のイエローカレー、右上がキノコとピーツのポタージュ(アイスはこの写真にはない)。このうち、ポタージュとカレーはそれなりにスパイシーなので、辛みが苦手な人は注意していただきたい

  • ビュッフェ形式
  • ビュッフェ形式
  • ビュッフェ形式なので自由に取ることができるが、ほかのメニューと一緒に並べられていても、案外違和感がない

同店の料金は以下のとおり(2024年3月14日時点)。

大人

  • 平日:ランチ1978円/ディナー2418円
  • 土日祝:ランチ2418円/ディナー2858円

小学生

  • 平日:ランチ1318円/ディナー1428円
  • 土日祝:ランチ1428円/ディナー1538円

幼児

  • 終日:658円(2歳以下は終日無料)