博報堂DYホールディングスは2月19日、生活者と社会に資する人間中心のアプローチによるAIの先端研究や技術開発を行う「Human-Centered AI Institute」を4月1日に設立することを発表した。

施設の概要

同グループでは2024年度から始まる中期経営計画において、「広告会社グループ」から「クリエイティビティ・プラットフォーム」へ変革していくことを掲げ、生活者を起点としたクリエイティビティをエッジに、新たな関係価値を生み出すことを目指している。

今回設立されるHuman-Centered AI Instituteは、「人間中心のアプローチによるAI研究所」として、AIによる効率化の研究開発だけでなく、人のクリエイティビティを刺激し創造性を引き出すこれからのAIのあるべき姿を探求し、これに基づいた先端技術、応用技術の研究を進めることで、「生活者と社会を支える基盤」の構築を目指す施設。

主な活動内容としては「① 生活者と社会に資するHuman-CenteredなAIビジョン・ロードマップの確立」「② ①をコアとした研究・応用技術開発」「③グループ各組織のAI開発・活用とAIケイパビリティの向上を支援し、グループのAI実装力の最大化を牽引」「④ ③を推進する外部パートナーとのアライアンス強化」という4点が挙げられている。

同施設は、今後同社グループ内各組織で行っているAI開発や事業と協働して、高品質かつ信頼性の高い先端AI技術の研究開発・導入と活用、そのためのビジネス変革を支援する。

また、同社グループ全体のAIケイパビリティの向上およびAI実装力の最大化にむけて、これらを円滑かつ高品質に進めるための外部パートナーとのアライアンスの強化なども進めていく方針。

なお同組織の代表には、大手コンサルティング会社などにてAI領域を束ねてきた森正弥氏が新たに迎えられている。