NECは10月2日、さまざまなデータから物事の因果関係を探索・分析するサービス事業立ち上げ、2020年10月より「因果分析ソリューション causal analysis (コーザル アナリシス)」として提供を開始すると発表した。

同ソリューションには、同社の最先端AI技術群「NEC the WISE」の一つである「因果分析技術」が活用されている。同技術は、従来は仮説を基に手作業で分析していた因果関係の構造を、さまざまなデータから自動的に抽出できるもの。これにより分析にかかる試行錯誤の時間を短縮し、要員の負荷を低減するだけでなく、人手では見つけるのが困難な因子間の因果関係について、間接効果を含めて探索することができるとしている。

また、分析者の主観によらないデータ分析が可能になるため、分析の質を向上し、より的確な販売促進戦略や顧客満足度向上に向けた施策の立案などの支援につながる。さらに技術開発の初期段階から利用できることを意識し、提供形態としてクラウドサービスも用意されている。

NECは同ソリューションを、先行してマーケットリサーチ業界向けに、また今後は製品開発・顧客リレーション強化・人財管理・経営管理・公共政策など幅広い分野に提供していく方針で、今後3年間で100社への導入を目指す。