北海道岩見沢市、シスコシステムズは、岩見沢市のICT活用による「市民生活の向上」と「地域活性化」を目指したスマートシティプロジェクトの開始に向けた協業を展開していくと発表した。岩見沢市は、市民の新たなコミュニケーション基盤に「Cisco Webex Teams」を活用することにより、さらなる市民サービスの向上、教育現場での活用、産業間でのナレッジシェアをはじめ、福祉サービスや安心/安全なまちづくりを推進していく。

  • 「Cisco Webex Teams」

これらの取り組みは、岩見沢市が、ICTを用いた地方創生の一環として行うもので、シスコは、コミュニケーション基盤「Cisco Webex シリーズ」を提供。新しい産業創生にむけたネットワークを利用したスマートシティのノウハウの提供等を目指す。

今回、両者は、社会実装プランの第一弾として、教育、医療/福祉、産業の分野からICTを活用したまちづくりの協業を開始する。

教育では、岩見沢市立緑陵高等学校は、教育者と学習者が安全なコラボレーション空間でつながり、授業を行ったり、コミュニティを作ることを目的にシスコが今年立ち上げた「デジタル スクール ネットワーク」プログラムに参加。教室の壁を越えて、学生間交流や、教員同士のコミュニティなどを通して、無限に広がる学びを目指している。

医療では、Cisco Webex Teamsを市の施設(市役所、市立総合病院)などに実装し、遠隔手話の提供等を促進し、市民サービスの向上も目指す。

そして産業では、水稲を中心とした農業、そこから派生する食料品製造業を中核に地域産業の活性化を目指し、農業従事者同士の情報交換、また、後継者育成の一環としてe-Learningを通じた勉強会などを開催する。

そのほか、両者は、安心/安全なまちづくりに向けた防災交通インフラの整備、魅力あるふるさとを目指した観光分野への展開も検討している。