股間に生暖かいものが広がる!「失禁体験装置」

電気通信大学のロボメカ工房VR部隊失禁研究会が展示していたのは「失禁体験装置」。どう見てもイロモノとして思えないタイトルだが、体験後は「ズボンを触って濡れていないか確認」するほどの感覚(とは言え失禁やおねしょ体験は遠い昔の話)だった。実際には漏らしていないのにそういう疑似感覚が得られるという意味ではVirtual Realityと言ってもいいだろう。

本来の用途は要介護者の感覚の再現や病気などで失禁を起こす人のトレーニングなどを想定しているということで、今後は装着を容易にしてウェアラブルにしたいということだった。

そうコメントしていたのは訳があり、装着は下腹部を圧迫するベルトや温感を持たせるための温水ユニット、首に出した感を伝える振動装置、そして感覚に集中させるための目隠しと普段からつけるのはちょっと難しいからだ。

「失禁体験」の体験中。左のごみ袋は体験開始に「ではまず水を飲んでから」と飲んだ残がい。股間に生暖かいものが広がる感覚は十二分に味わえた。これも整理券制

全周360度から観察可能なテーブル型メガネなし3Dディスプレイ「fVisiOn」

国立研究開発法人情報通信研究機構 ユニバーサルコミュニケーション研究所は「fVisiOn」をテーブル型ディスプレイとして展示していた。3D映像の再現には光線像再生を使用しており、内部に入っている280ほどのマイクロプロジェクターによって物体表面を形作る様々な方向の光を再現しているという。

テーブル型にしたのは、テーブルに乗せたカード(多分RFIDが仕込んである)によってコンテンツが変わる仕組みになっているのと、テーブルの下にプロジェクターを多数仕込んであるためだ。浮かんでみてる表示装置はこれまでにも色々とあったが、見た方向からの映像が得られるというのは応用範囲が広そうだ。

「fVisiOn」はカードを載せると対戦バトルが繰り広げられるというコンテンツのテーブル型のデモ機材を用意していた

あまりきれいな画像でなくて申し訳ないが、奥は鏡に映したもので、手前と向きが違っている事がわかる

デジタルコンテンツEXPO

開催期間:10月27日~30日 開場時間:10:00~17:00 会場:日本科学未来館 入場料:無料(未来館への入園料は不要)