ヴァイナスはCAEのためのCAD面自動修復&CADデータ変換ツール「TransMagic(トランスマジック)」の最新バージョンとなる「R12」の国内発売を開始したことを発表した。

前バージョンではサブスクリプションライセンス方式のみであったが、最新版となるR12では永久ライセンスが復活。MagicBatchを除くすべてのコア製品(EXPERT、PRO、SUPERVIEW)とオプション製品(MagicHeal、MagicCheck)が、永久ライセンス方式、年間サブスクリプション方式のどちらでも購入可能となった。

また、アセンブリ管理機能を拡張し、ドラッグ&ドロップによるコンポーネントのアセンブリ/サブアセンブリへの追加・削除を可能にしたほか、形状データからのコンポーネント作成、サブアセンブリ作成、構成順序の変更なども可能となった。

さらに、FEA、3Dプリンタやゲーム開発、アニメーションなどの用途で使用する3Dポリゴンモデルのポリゴン数を、スライド操作による直感的操作で削減し最適なサイズにすることも可能となり、ポリゴンのデータ密度やファセットの解像度を指定して変更することができるという。

加えて、Windows 10をプラットフォームとして正式サポートしたほか、CATIA V4,V5,V6、Siemense NX10、Creo 3.0、SolidEdge ST8、Solidworks 2016、Inventor 2016、JT 10.0、Parasolid 28.0など、主要3D-CADの最新バージョンに対応。CATIA対応においては、B-Repとポリゴンデータ(CGR)から構成されるハイブリッドCATIAアセンブリファイルを、表現形式を指定してオープンすることも可能になったという。

なお同社では、国内の航空・宇宙、自動車・自動車部品メーカーや重工業の企業などを対象に、評価ライセンスの無償提供のほか、ハンズオンによる無料体験トレーニングの定期開催などを行っていくことで、初年度40ライセンスの新規販売を目指すとしている。販売価格は、主要な3D CADをすべてサポートする最上位パッケージEXPERTの永久ライセンスで120万円(税別、初年度保守料金を含む)となっている。

アセンブリのドラッグ&ドロップ操作

複数ビューのブラウザへの保存

スライド操作よるポリゴン削減