ARMは10月16日、SoC設計者に対し、設計やプロトタイピングに利用できる無料のARM Cortex-M0プロセッサIP、および商業化に向けた低コストの簡易ライセンシングパッケージの提供を開始したと発表した。

同パッケージにはCortex-M0プロセッサのほか、システムIP、ペリフェラル、テストベンチ、ソフトウェアを含むシステムデザインキット、ARM Keil MDK開発ツール完全版の無料90日間ライセンスが含まれており、ARM DesignStartポータルから利用することができる。これにより、初回のライセンス取得に必要な初期コストをかけずに、コンフィグレーション済みのCortex-M0プロセッサを利用して新しいSoCの設計、シミュレーション、テストを実行することができるとする。また、995ドルのARM Versatile Express FPGA開発ボードでプロトタイピング段階に移行するオプションが用意されている。

完全な商業生産に向けてはARM Cortex-M0 プロセッサIPの商業利用、SDK、Keil MDK開発ツールのほか、ARMのテクニカル サポートを含む簡易版および標準版のファーストトラックライセンスを40000ドルで購入することができる。

ARMは「新しいポータルパッケージは、業界をリードするARMテクノロジーと業界で最も幅広い組み込みソフトウェアエコシステムを活かし、設計と生産のスピードアップに貢献します。」とコメントしている。