二次創作解禁・新人発掘プロジェクト「冲方塾」塾長を務める小説家・冲方丁氏

国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)」のプロジェクト「ブックショート」は、作家・冲方丁氏を中心に、出版社やビデオメーカーのスタッフが集結した組織 「冲方サミット」とのコラボレーションイベントをSSFF & ASIA内にて開催。その場にて、冲方作品の二次創作解禁・新人発掘プロジェクト「冲方塾」の詳細が発表された。

今回二次創作が公式に解禁されたのは、同氏の代表作ともいえるSF小説「マルドゥック・シリーズ」、本屋大賞の受賞などで話題になった「天地明察」、短編・エッセイ集「もらい泣き」の3作品。冲方氏はこの解禁に際して、「面白ければ、時代もの、SF、BL、エロと、どういう形に改編してもらっても構いません」と語った。

この「冲方塾」は、「人材育成」を念頭に置いた二次創作解禁の機会として、漫画と小説の「新人賞」を設置するもの。加えて、「作品広告」を念頭に置いた二次創作解禁の機会として「作品応援動画の公募」を行うことで、漫画・小説・映像といった3形態にて気鋭のクリエイターの作品を募る。それにともない、冲方氏や編集者、プロデューサーによる公開講座などのイベントを、ワークショップとして開催する予定。

「小説部門」については、1,000文字以上1万文字以下、「かならずしも起承転結している必要はなし」との規定が、「漫画部門」については「全ページを完成させる必要はない」との規定が公開された。冲方氏本人が選考委員長を務め、優秀作を応募した人にはさまざまな機会が用意されているという。なお、同プロジェクトの受付は「近日開始予定」となっており、応募期間は9月15日までとされている。詳細や冲方氏からの詳細な「冲方塾」開催経緯のメッセージについては、冲方塾のWebサイトにて確認してほしい。