米Cognexの日本法人であるコグネックスは9月16日、三次元およびマルチカメラのアプリケーション開発、実装、メンテナンスをサポートする開発環境ソフト「Cognex Designer」を発表した。

Cognex Designerは、3次元センサーとセットで使用するビジョンコントローラー「VC5」で動作する統合開発環境。3次元レーザー変位センサー「DS1000」シリーズ、工業用カメラ「CIC」シリーズなどの画像処理製品と組み合わせることで、要求水準の高い三次元プロファイリングおよび高性能マルチカメラアプリケーションの開発が行える。

「Cognex Designer」インタフェースイメージ

同ソフトはドラッグ&ドロップ方式のグラフィカルインタフェースを採用しており、ユーザーは画像処理タスク、工業用プロトコル、実行時操作画面のデザインをより簡単に効率よく作成できる。高さ、体積、平面傾斜角度、断面を検査する三次元画像処理ツールやPatMax、IDMax、OCRMaxを含む豊富なVisionPro二次元ツールをグラフィカル操作およびプログラミングできるほか、コグネックスの30年以上にわたる画像処理の経験をもとに、ユーザーアクセスレベルの設定、リアルタイムアラーム、ローカライズ可能なインタフェース、SQLデータベースなど、豊富なシステム機能を装備している。

なお、同ソフトの発表とともに、コントローラー、センサー、カメラのラインアップを拡充。Cognex DesignerがプリインストールされているビジョンコントローラーのVC5は、高性能なデュアルコアCPUを搭載し、工業用プロトコル(EtherNet/IP、PROFINET)に対応する高速I/Oを装備している。VC5はさらに、3次元レーザー変位センサーのDS1000シリーズや工業用カメラCICシリーズを合計4台まで同時接続が可能だ。

DS1000シリーズやシリーズには新モデルが追加され、より高解像度や広い視野を必要とするさまざまな三次元アプリケーションをサポート。CICシリーズは新たに4096画素GigE Visionラインスキャン、60フレーム毎秒の200万画素エリアスキャンカメラ、400万画素カラーカメラが追加され、ユーザーは用途に合わせて最適なカメラを選べる。