村田製作所は7月10日、2520(2.5×2.0mm) サイズの巻線タイプパワーインダクタにおいて、従来製品よりもRdc(回路に挿入したときの電気的なロス)を約20%低減した低直流抵抗タイプ「LQH2HP_GRシリーズ」の量産を開始した。

スマートフォンをはじめとする小型モバイル機器においては電池の持続性が重要であり、パワーインダクタへの要求性能は高くなっている。LEDバックライト、PMIC等の電源回路においては高効率を実現するために低損失のインダクタの需要が増している。

そこで村田製作所は、低直流抵抗タイプの2520サイズの巻線タイプのパワーインダクタのラインナップを商品化。独自の巻き線技術を用いることにより、従来製品よりもRdcを約20%低減した。

LQH2HP_GRシリーズのインダクタンスの範囲は0.47~22µHのラインアップを取り揃えており、昇圧および降圧の電源回路用のインダクタとして最適だという。

LQH2HP_GRシリーズ