STMicroelectronicsは、低順方向電圧降下(VF)と低リーク電流(IR)を両立する同社の「FERD(Field-Effect Rectifier diodes:電界効果整流ダイオード)」技術を採用したダイオード12品種を発表した。

同製品シリーズは、順方向電流15A~2×30Aおよび逆方向電圧45V~60Vの範囲で製品がラインアップされており、高いVFとIRの性能両立を実現している。例えば、30A品の場合、IRが増加することなく、従来の30Aのショットキー・ダイオードと比較してVFが約140mVまで低減することが可能だという。

また、FERD技術は、車載アプリケーションのフリーホイール・ダイオードや逆接続保護回路、通信機器で複数の電源出力をまとめるオアリング回路、産業機器の整流回路といったアプリケーションやシステムに最適で、同期整流製品と比較して約30%ほどコストを低減できるという。

なお、12品種はTO-220AB、D2PAK、PowerFLAT 5 × 6の各種パッケージで提供されており、例えば「FERD15S50DJF-TR(15A、50V)」の単価は、1000個購入時で約0.51ドルとなっている。

STのFREDダイオード