Texas Instruments(TI)は6月17日、小型パッケージでバッテリ駆動時間を延長する出力電流1A/4Aの昇降圧レギュレータ「TPS63050/630250」を発表した。

出力電流1Aの「TPS63050」と、同4Aの「TPS630250」は、シングルインダクタレギュレータで、携帯型医療機器からPOS端末までの幅広いリチウムイオン電池駆動機器の動作時間を延長する。「TPS630250」は、2.3V~5.5Vの広い入力電圧範囲に対応し、リチウム電池を2.5V以下の電圧で使用できる他、軽負荷時変換効率や35μAの静止電流を提供する。また、実装面積を33mm2と既存の4A製品の半分以下に抑えながら、包括的な2.5MHz DC/DC昇降圧ソリューションを提供する。さらに、最大95%の変換効率を実現しており、降圧モードでは3.3Vで3A、昇圧モードでは3.3Vで2A以上の出力電流を提供する。

なお、パッケージは、「TPS63050」が1.726mm×1.326mmサイズの12ピンCSP、「TPS630250」が1.766mm×2.086mmサイズの20ピンCSP。価格は、「TPS63050」が1000個受注時で0.91ドル、「TPS630250」が同1.75ドル。両品種とも量産出荷を開始している。

TIの出力電流4Aの昇降圧レギュレータ「TPS630250」