住友金属鉱山と住友商事は2月12日、米国の産銅企業であるFreeport-McMoRan Copper & Gold(フリーポート・マクモラン・カッパー・アンド・ゴールド)」が経営するセロベルデ銅鉱山(ペルー共和国)の拡張プロジェクトの実施を承認したと発表した。

同プロジェクトは、セロベルデ銅鉱山の選鉱処理量を増やすことで、年間銅生産量を30万tから50万tへ増産するというもの。セロベルデ銅鉱山は、所在地がペルー共和国アレキパ県アレキパ市(ペルー第2の都市)の南約30km、生産品目が銅精鉱、電気銅。

セロベルデ鉱山の位置

住友金属鉱山と住友商事は権益比率21%(住友金属鉱山と住友商事の出資割合は8対2)で経営参画しており、これまでも順調に操業してきた鉱山の拡張で収益性が高いこと、増産後のマインライフも約30年と長期にわたり安定生産が見込まれることから同プロジェクトの実施を承認したという。投資総額は約4600百万米ドルで、フル生産開始は2016年第1四半期。権益分年間銅生産量はこれまでから約4万2000t増加し、約10万5000tを見込むとしている。