アールエスコンポーネンツ(RSコンポーネンツ)は1月22日、同社が提供している無料プリント基板用CADツール「DesignSpark PCB」の最新版となる「バージョン6」の提供を開始したことを発表した。

同バージョンでは、新たに、「プリント基板製造費見積もり機能」「3D CADエクスポート機能」「クロスプローブ機能」「カスタムショートカット機能」の4つの機能を搭載することで、利便性・操作性の向上が図られた。

「プリント基板製造費見積もり機能」は、プリント基板ネット通販サービス「P板.com」を運営するピーバンドットコムとRSコンポーネンツが協力して開発したもので、CAD上で設計したプリント基板から、サイズ・レイヤ数といったパラメータを抽出し、オンライン上で概算見積もりを行う機能。これによりユーザが作成した基板の製造コストを簡単に見積もることが可能になり、DesignSpark PCBを、基板設計のほか、部品注文や基板発注をサポートする総合EDAツールとして活用することが可能となる。

また、「3D CADエクスポート機能」は、同社が同じく無料で提供する3D CADツール「DesignSpark Mechanical」へエクスポートする機能で、設計した基板が、筺体・機構部品と干渉しないかを「DesignSpark Mechanical」上でシミュレーションすることができる。

さらに「クロスプローブ機能」は、回路図ビューと基板レイアウトビュー間の即時照会を可能にし、短時間での設計を実現するもので、どちらかのビューで部品を選択すると、もう一方のビュー上で該当部品を選択することが可能でる。そして「カスタムショートカット機能」はユーザがショートカットキーやホットキーを独自に設定できる機能で、柔軟なカスタマイズにより、ほかのPCB設計ツールで使用したキーをそのまま使用することができるようになるという。

無料プリント基板用CADツール「DesignSpark PCB」のスクリーンショット