Xilinxは、マシンビジョンアプリケーションのデザイン生産性を向上する構想として、開発プラットフォームとしてMVTecが提供する「HALCON」とSilicon Softwareが提供する「VisualApplets」を利用することで、All Programmable SoC「Zynq-7000」向けにエンドツーエンドSmarter Vision 開発環境の実現を目指すことを発表した。

HALCONもは、1800以上の演算子を含むライブラリが付属しており、ブロブ解析、形態解析、マッチング、計測、識別、3Dビジョン対応などが可能。一方のVisualAppletsは、イメージプロセッシングライブラリと、デザイン入力およびシミュレーションを行うための高度なツール群を備えており、FPGAハードウェアを産業向けイメージプロセッシング用にプログラミングすることを可能とするもの。

またZynq-7000はARM Cortex-A9 MPCoreを搭載したプログラマブルデバイスで、アプリケーションソフトウェアを動作させたり、ネットワーキングやマネージメントなどのタスクを実行できるソフトウェアプログラミング プラットフォームを提供するのと同時に、ロジック部分により、リアルタイムパフォーマンスが可能なハードウェアプログラミングプラットフォームを提供するため、イメージのプロセッシング、フィルタリング、スケーリングが可能となる。今回の取り組みにより、Smarter Vision 開発環境が実現することで、Zynq-7000ユーザーはデザインサイクルと市場投入までの期間を短縮することが可能になるとXilinxではコメントしている。