瀬戸信用金庫は、融資業務の効率化やペーパーレス化を実現するため、日立ソリューションズの「金融機関向け総合融資支援システム/稟議案件管理」を活用して構築した電子稟議システムを導入し、4月26日から本店ならびに64店舗にて本格稼働を開始していると発表した。

新システムによる瀬戸信用金庫の稟議業務イメージ

金融機関が融資の可否を判断する稟議業務では、さまざまな種類の稟議関連書類が必要となり、瀬戸信用金庫では、年間約10万件にのぼる稟議案件に対する関連書類の保管管理が課題となっていた。

導入したシステムは、稟議書作成、決裁処理および稟議進捗管理といった一連の融資業務プロセスを電子化。既存の稟議関連書類の書式を変更することなく、QRコードとスキャナーのOCR自動識別機能を活用してイメージデータ化する。

また、種類ごとに整理して電子ワークフロー上で回付することで、担当者の作業負荷を削減、すべての稟議関連書類を電子化するシステムよりも低コストで導入、また、書類の保管場所の削減も可能とした。

瀬戸信用金庫では、電子稟議システムの導入により、起案から決裁までの稟議業務にかかる所要時間を短縮し、業務の効率化と審査スピードの向上を実現。稟議関連書類の電子化を更に進めることで、より効率的な融資業務の実現を図る。