Texas Instruments(TI)は、携帯電話やタブレット、フィットネスバンドなど、小型サイズで低消費電力が求められる機器向けに、2チャネルプッシュボタンリセットコントローラ「TPS3420/3421」2品種を発表した。

バッテリ内蔵の携帯型電子機器には、プッシュボタンリセットコントローラの搭載が必須となる。同コントローラにより、1個もしくは2個の外部キーを一定時間押せば、携帯機器の電源をオフにしたり、リセットすることができる。また、長い入力遅延時間を持たせることで、意図したシステムリセットを正確に実行するので、誤ってボタンやキーをわずかな時間だけ押しても、リセットが実行されることがない。

さらに、7.5秒または12.5秒の入力遅延時間の選択が可能で、意図しないリセットを防止することが可能なほか、静止電流が250nAと低いことに加え、400msまたは800msのリセットパルスの選択が可能で、初期化の際の自由度を向上させることができる。

なお、パッケージは1.45mm×1.0mm×0.55mmの6ピンSONを採用しており、競合製品と比較して実装面積を70%低減できる。価格は、1000個受注時で各0.40ドル。シングルプッシュボタン機器向けの「TPS3422」は1000個受注時で0.34ドル。現在量産出荷中となっている。

TIの2チャネルプッシュボタンリセットコントローラ「TPS3420/3421」