ザインエレクトロニクスは5月28日、液晶パネルバックライトやLED照明などのハイパワーLED用途向けLEDドライバとして4チャネル品「THL6516」、6チャネル品「THL6517」、8チャネル品「THL6518」の3製品を発表した。

3製品共に電子回路基板で一般的に使用されている5Vなどの単一入力電源からLED用電源への昇圧が可能な直流電源変換回路(ブーストコンバータ、出力は最大40Vまで対応可能)を内蔵することで、1チップでLED駆動システムを実現することができる。

また、QFN16 ピンパッケージ(3mm×3mm)を採用することで、通常のLEDドライバ比で、4割程度の実装面積でバックライトシステムやライティングシステムの構築を可能としたほか、ソフトスタート機能や各種保護回路の内蔵により、LEDの故障などあらゆるアブノーマル状態から2次的なシステムの破壊を防ぐことが可能となっている。

入力電圧範囲はTHL6516が4.2V~24V、THL6517とTHL6518が2.7V~24Vで、最大出力ドライブ電流はTHL6516が80mA/チャネル、THL6517とTHL6518が60mA/チャネルとなっており、ドライブ電流精度は±3%となっている。

なお、3製品ともにすでにサンプル出荷を開始しており、2013年第4四半期からの量産出荷が計画されている。

THL6516のパッケージ外観