Freescale Semiconductorの日本法人であるフリースケール・セミコンダクタ・ジャパンは10月22日と23日、都内で同社ならびにパートナー企業の先端技術が一堂に会する開発者向けイベント「フリースケール・テクノロジー・フォーラム(FTF Japan 2012)」を開催している。

同イベントに併せて同社は車載環境において鉛蓄電池やリチウムイオン電池の電圧、電流、温度を精密に測定してバッテリーの状態を判定するバッテリーセンサ「Xtrinsic MM9Z1J638」を発表した。

同製品はS12ZマイコンとSMARTMOSアナログ制御ICを1パッケージに搭載したCAN通信機能付き車載認証対応ソリューション。

バッテリの電圧と電流を同時計測可能を実現する2次ΣΔ型16ビットA/Dコンバータ(ADC)を内蔵するほか、温度測定用の16ビットADCが組み込まれている。また、1%精度の内部オシレータや自動ADC温度補償機能による指定温度範囲での最適な測定精度の実現が可能。さらに、通常モードのほか、低消費電力モードも用意。同モード時では32ビットアキュムレータによる電流積分およびプログラマブルな電流しきい値の検知が実施される。加えて、msCANプロトコルコントローラ、TxD/RxD端子を備え、バスウェイクアップ検知に対応するなどにより、最悪の条件下でも高い分解能で正確なモニタリングを実行することができるため、バッテリのSOH、SOC、SOFを適切に予測することができる。

なお、同製品は2013年下期からの供給開始が予定されており、1万個購入時の1個あたりの参考価格は4.41ドルとしている。

Freescaleが提供する自動車向けセンサの主な適用アプリケーション

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