計測機器大手Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは4月12日、電波干渉の検出向けに連続ストリーミング記録を備えた2チャネル対応PXIベクトル・シグナル・アナライザを発表した。

同製品は、ベクトル・シグナル・アナライザ「M9392A」をベースとして、2チャネルで26.5GHzの周波数帯域、最大100MHz帯域幅の連続ストリーミング記録の他、瞬時解析帯域幅250MHzにより、リアルタイムで従来より広帯域の測定を実現した。18スロット対応で4UサイズのPXIシャーシ1台で2チャネルに対応しており、小型ながら高速で拡張性にも優れている。

連続ストリーミング記録は、数秒程度の場合は、PXI組込みコントローラ、もしくは外部コントローラに記録する。数時間にわたる長時間の場合は、RAID記録装置と組み合わせた構成も可能となっている。記録時間は、ストレージのサイズと測定帯域幅により異なる。

同ソリューションは、ソフトウェア「89600 VSA」を採用しており、標準規格に準じた信頼性の高い解析が可能。また、「M9392A」ユーザは、マルチチャネル構成にハードウェアおよびソフトウェアをアップグレードもサポートする。

価格は1チャネル構成では550万円(税別)から、2チャネル構成では1100万円から。なお、価格にはPXIシャーシ、コントローラ、ソフトウェア「89600 VSA」は含まれていない。

アジレントの2チャネル対応PXIベクトル・シグナル・アナライザ