計測機器大手Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは4月3日、高周波受動部品向けLCRメータ「E4982A」を発表した。

SMDインダクタやEMIフィルタメーカー、これらの部品用のテストシステムを構築するシステムインテグレータでは、正確で再現性の高いインダクタンス測定やインピーダンス測定と同時に、コスト低減、スループットの改善、歩留りの向上が求められている。同製品は、1MHz~3GHz帯におけるインピーダンス測定を±0.8%の基本インピーダンス測定確度で実現しながら、測定時のバラつきを抑制するのと同時に、モードによって一点当たりの測定スピート0.9/2.1/3.7msを実現している。

また、同社の業界スタンダード機とされる「4287A」と互換性を持ち、SCPIコマンドやハンドラ・インタフェース機能を利用しながら、従来製品で開発したシステムやソフトウェア資産を活用することができ、スムースな置き換えに対応するという。これらにより、SMD(表面実装)インダクタやEMIフィルタなどの受動部品製造用途の他、リスト測定機能により、研究開発部門や品質保証部門での利用にも対応する。

なお、価格は税抜き参考価格で339万6318円~。すでに発売を開始している。

電源ノイズを最高で99%低減した1Aコンバータ「TPS5412」