Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは、スマートメータ(次世代電力計)の受信感度試験向け信号データソフトウェア「スマートメータ(IEEE802.15.4g)信号データ生成ソフトウェア」を発表した。価格は100万円(税別)で、すでに受注を開始しており、出荷は2012年4月からを予定している。

今回同社は、スマートメータの通信規格としてIEEE802.15.4gの標準化が進んでいることを受けて、IEEE802.15.4gの暫定版(Draft7)に対応した信号生成ソフトウェアを開発した。同ソフトを用いることで、IEEE802.15.4g(920MHz帯MR-FSK-PHY)に準拠したデータパターンを作成することが可能となる。この作成した信号は、同社のベクトル信号発生器「Agilent N5182A MXGベクトル信号発生器」、または「Agilent E4438C ESG-Cベクトル信号発生器」により発生可能だ。

周波数やレベルの設定、RFや変調のオン/オフなど、ソフトウェアから信号発生器を操作可能なほか、Frame Control、Sequence Number、アドレス情報等、被測定物にあわせたMACヘッダの設定が可能。

また、アジレント・Xシリーズ・スペクトラム・アナライザ上で動作する既存の「Agilent N9064A VXAベクトル信号および変調解析測定アプリケーション」と組み合わせることで、スマートメータの無線機能について送受完全な測定環境を構築することが可能となる。

なお、同ソフトは、アジレント・テクノロジー本社・八王子事業所内にある電子計測本部アプリケーション・エンジニアリング部が開発したもので、同社ではIEEE802.15.4g規格の動向にあわせて、今後、随時ソフトのアップデートしていく計画だとしている。