Ubuntu is a community developed operating system that is perfect for laptops, desktops and servers.

Ubuntuを開発しているCanonicalは公式ブログにおいて、Ubuntu 11.10におけるARMサポートが優れていることを喧伝している。Ubuntuは2008年の段階からARMアーキテクチャをサポートしているが、特に今回のUbuntu 11.10はARM対応版のマイルストーンと言えるほどの出来栄えとのことだ。

実験機ではこの優れた点をすべて感じることが難しいとして、実際に東芝のネットブック「AC100」にインストールして使ってみることを推奨。AC100は日本では「dynabook AZ」として2010年夏に販売されたものと同様のプロダクト。3D非対応のグラフィック環境向けのUbuntu 2Dモードが素晴らしい動作を見せており、さらにロングバッテリーで優れたユーザ体験を提供すると説明がある。

ARM対応は2008年から進めているUbuntuだが、Ubuntu 11.10は初めて「Ubuntu Server」のARM版の提供が開始されたバージョンにもなっている。Ubuntu ServerでARM版を利用するメリットは低電力なサーバシステムを構築するのみならず、組み込みデバイスなど幅広いシーンでUbuntuをOSとして採用しやすくなるということも意味している。

Ubuntu 11.04で導入された新しいUIであるUnityはそもそも、ネットブックのようなデバイスで特に力を発揮できる。Ubuntu 11.10は11.04を正常進化させたような仕上がりになっており、ARMネットブックで素晴らしい体験を提供しているという主張はあながち誇張されたものとは言えなず、魅力的なプラットフォームになってきたことを示すものとみられる。

2012年4月の公開が予定されているUbuntu 12.04は長期サポートのLTSになる予定になっている。ARM対応のUbuntu Server 12.04 LTSは組み込みデバイスなどで長く採用できる最初のARM版Ubuntuになる可能性も高い。