STMicroeclectronicsは、通信基地局および産業用アプリケーション向けに、200V耐圧の新しい整流用パワー・ショットキー・ダイオード「STPS60SM200C」を発表した。

同製品は、カソードコモン接続された2個のダイオードを3ピン・パッケージに集積したもの。ダイオード製造には同社独自のプロセス技術を採用しており、IEC 61000-4-2に準拠したテストにおいて、類似のパワー・ショットキー・ダイオードよりも高い2kV超のESD耐性を達成している。これにより、高い過渡電圧等による製品破壊に対する耐性が向上している。電力効率にも優れていることから、電力損失の大きい超高速ダイオードの代替品となる。また、既にパワー・ショットキー・ダイオードを使用しているハイエンド・プラットフォームでの代替使用も可能となる。

同製品は定格出力電圧が直流30V~50Vの大電流AC/DC電源に使用される。200Vの最大逆電圧は最も厳しい動作条件に対応できると同時に、過電圧に耐えるのに必要な設計マージンが得られる。-40℃でも動作するため、多くの通信基地局での使用にも適している。

STの整流用パワー・ショットキー・ダイオード「STPS60SM200C」