STMicroelectronicsの3軸デジタル・ジャイロセンサ「L3GD20」の活用イメージ

STMicroelectronicsは、3軸デジタル・ジャイロセンサ「L3GD20」を発表した。4mm×4mm×1mmのパッケージを採用しており、すでにサンプル出荷を開始、量産開始は2011年第4四半期を予定している。単価は、1000個購入時で約2.95ドルとしている。

同製品は、共振周波数がオーディオ帯域よりも高く、センサの近くに配置されたスピーカなどによってプリント基板経由で混入する機械的振動やオーディオ・ノイズに対し高い耐性を有しているため、従来センサ以上に高い精度と信頼性に基づく動作を実現している。

また、16bitのデータ出力に加え、設定可能なローパス/ハイパス・フィルタなどのデジタル機能を内蔵しているほか、ユーザが選択設定可能な角速度検出範囲(フルスケール:±250dps~±2000dps)を備えており、低いフルスケール値を選択した場合は緩やかな動きを高精度で測定し、高いフルスケール値を選択した場合は速いジェスチャや動きを検出・測定することが可能となる。

さらにバッテリ駆動の携帯型機器における低消費電力化に対応するため、パワー・ダウン・モードとスリープ・モードの他、より高度な電源管理を可能にするFIFO(first-in first-out)メモリ・ブロックを内蔵している。