Analog Devices(ADI)は、同社のインタフェース素子製品として、CAN通信バスを用いたシステム向けに、データ信号と電源を絶縁した2つのトランシーバ「ADM3052」「ADM3053」2製品を発表した。

ADM3053およびADM3052のパッケージ外観と活用イメージ

2製品ともに、同社のデジタルアイソレーション技術「iCoupler」を採用しているほか、ADM3053はisoPower集積技術によりアイソレーションされたDC/DCコンバータを同一チップに集積しており、複数の個別デバイスを必要とする競合代替製品によるソリューションと比べて部品点数を最大で80%低減し、基盤面積を個別部品による競合オプションに比べ70%削減することが可能となっている。

ADM3052は、CANバス仕様で求められる物理層特性を提供するとともに、4線CANバスコンフィギュレーションと、マイクロコントローラまたはDSPとの間に5kVrmsのアイソレーションを提供する。4線CANバスコンフィギュレーションには、2本のデータライン、1本の24V電源ライン、および1本の電源電流リターンパスが含まれている。

また、24VのLDO、3チャネルのiCouplerと、物理層CANトランシーバを集積している。さらに、配線故障に対する保護機能と、バス電力センス機能も集積しており、24Vバス電源が存在するか否かを示すアイソレーションされた信号を、マイクロコントローラまたはDSPに提供することが可能だ。

一方のADM3053は、2線CANバスコンフィギュレーションとマイクロコントローラまたはDSPとの間に、2.5kVrmsのアイソレーションを提供。2線CANバスコンフィギュレーションには、2本のデータラインと、アイソレーションバリア内側のマイクロコントローラまたはDSPサイドから、isoPower DC/DCコンバータ技術を用いて供給される、バスサイド電源のみが含まれているほか、発振器、整流器、レギュレータ、2チャネルのiCoupler、および配線故障保護機能付き物理層CANトランシーバを集積している。

2製品ともに、すでにサンプル出荷を開始しており、1000個受注時の単価はADM3052が3.00ドル、ADM3053が5.50ドルとなっている。また、UL(アンダーライターズ・ラボラトリーズ)およびVDE(ドイツ電子技術者連盟)による安全規制アイソレーション規格の認定を申請中としている。