東京エレクトロン デバイス(TED)は9月7日、XilinxのFPGA「Spartan-6」を搭載し、Camera Linkインタフェース規格であるCameraLink PoCL(Power over Camera Link)に対応したPCI Express対応ハーフサイズ・グラバボード「TB-6S-LX150T-GB-R」を同社の「inrevium」ブランドとして発表、即日販売を開始した。

CameraLink PoCL対応のPCIeハーフサイズ・グラバボード「TB-6S-LX150T-GB-R」

搭載されているSpartan-6は、最大3.125Gbpsのトランシーバを内蔵する「Spartan-6 LX150T」で、CameraLink PoCL規格に対応しているため、PoCL対応カメラではケーブル1本で広帯域を必要とする映像データの伝送や画像処理、電源の供給/制御が可能で、製品の小型化が可能となる。

PCI Express Gen1×4レーン経由でPoCL-Base 2ch、およびPoCL-Lite 1chの同時キャプチャが可能で、画像バッファとしてトータルで512MBのDDR2 SDRAMを実装している。

また、FPGAコンフィグレーション・データやFPGAデザインソースコード(PCI ExpressおよびDMA IPコアを除く)、画像キャプチャPCアプリケーションなどを用意。これにより、カスタマは製品開発期間を短縮することが可能となる。

さらに、同社では通常PCアプリケーション上で必要となる画素データの並び替えをFPGAでハードウェア処理するため、PCの処理負担や画像キャプチャのレイテンシが軽減され、より高速で高画質なデータ伝送が実現可能となる同ボードをベースとした、シーアイエスの画素ずらし方式超高解像度カメラ対応「TB-6S-GB-SHR」も提供するとしているほか、同ボードをベースとした量産やカスタマイズ対応も可能としており、そうした要求に対しては相談をしてもらえれば、としている。