米Twitterは6月9日(現地時間)、今夏にも全ユーザーに対して短縮URLサービスを提供する計画を発表した。これはTwitter VPのSean Garrett氏がブログの中で明らかにしたもので、現在一部従業員のTwitterアカウントでのDirect Messageのみで行われているテストを、今後マルウェア対策強化などを経たうえで順次拡大していくという。

Twitterのような字数制限のあるサービスでの短縮URLの効果はいまさら説明するまでもないが、現在提供されているこれら短縮URLサービスの多くはマルウェアやフィッシングの温床であったり、あるいはサービス自体の存続が不安定であるという二重の問題を抱えている。Twitterは過去1年でセキュリティ対策企業らとの提携で掲載リンク中のマルウェア検証を進めており、投稿されるリンクがセキュリティ的に問題ないかのチェック体制を強化している。

短縮URLサービス展開の準備段階として、まずは @TwitterAPI@rsarver@raffiなどのアカウントで短縮URLのテストが行えるようになっており、Twitterプラットフォーム上でアプリケーションを構築するデベロッパーらに同サービスをテストしてほしいと告知している。これら自動短縮URLの仕組みは、後々Promoted Tweetsなどにも展開されていくことになるという。

またURLの短縮にあたっては「http://t.co/」という新しい「.co」ドメインが利用される。例えば「http://www.amazon.com/Delivering-Happiness-Profits-Passion-Purpose/dp/0446563048」という長々としたURLも、同ドメインを使って「http://t.co/DRo0trj」などと表現されるようになる。