「GoTalkヴイストンLite」も実演展示されたヴイストンブース
オマケとして「GoTalkヴイストンLite」以外の展示についても少し紹介しておこう。
ロボットラボラトリー/RooBOブース内に配されたヴイストンブースでは、"GoTalkヴイストンLite"に対応した「Robovie-X」による実演が行われた他、一般的なパソコンと同等の機能を持つ小型ボードPCを搭載した「Robovie-PC」や、新発売となった倒立振子の教材ロボット「BeautoBalancerDuo」を出展。ロボカップ・ヒューマノイドリーグ五連覇を果たした「VisiON」シリーズなども展示されていた。
また、同社取締役の前田武志氏が製作し、先日の「第16回 ROBO-ONE in 富山」で優勝を果たした大型可変ロボット「OmniZero.9」もブース前に展示されており、ROBO-ONE予選で観客を驚かせた変形・搭乗のデモも披露された。
ロボットクリエイター高橋智隆氏の新ロボット「ROPID」も登場
ロボットラボラトリー/RooBOブースのデモコーナーでは他にも参加企業の様々なデモが行われたが、「GoTalkヴイストンLite」発表の後には、パナソニック電池「EVOLTA(エボルタ)」のマスコットロボットでお馴染み、ロボ・ガレージ代表のロボットクリエイター高橋智隆氏も登場。今回はロボ・ガレージとしてのブース出展はなかったが、10月末に発表したばかりの最新型コンセプトロボット「ROPID(ロピッド)」のデモを行った。
"ROPID"の紹介の中で高橋氏は、ヴイストンをはじめとした産学連携の「TeamOAKA」に参加してロボカップに挑んだ経験が活きていることを語った。競技中にロボットの足腰が弱ってきてしまうのは膝のサーボが負荷に負けてしまうためと分かり、解決策として「VisiON 4G」では平行リンク機構が導入されたそうだが、"ROPID"ではこれをさらに進化させた新技術「ベルトリンク」構造を採用。腿・膝・足首の関節をタイミングベルトで連動させた。これに加えて左右の脚に独立したジャイロセンサ・加速度センサを搭載したことで、安定した姿勢と俊敏な動作が可能になったと言う。
また、"ROPID"には高橋氏のコンセプトロボットでは初となる言語コミュニケーション機能も搭載された。CPUボードはヴイストン製の「VS-RC003」だが、音声認識機能は同じくRooBO参加企業であるレイトロン製の音声認識システムモジュール「BSRM01-01E」を搭載して実現しているそうだ。動作デモでは高橋氏の命令にうなずきながらロボットボイスで応答し、得意のジャンプやダッシュを披露した。
京都大学ベンチャー・ビジネス・ラボラトリーでの発表の後、実は"ROPID"が関東でお披露目されるのはこの時が初めてだったとか。それもあってかやはり注目度は高く、小さなコーナーながらもデモには多くの観客が集まり、海外メディアの取材も駆けつけていた。