シャープは、6月に発表していた自社製太陽電池を搭載した東海大学のソーラーカー「Tokai Challenger」が完成したことを発表した。これにより、同ソーラーカーを駆る「東海大学チャレンジセンターチーム」が2009年10月24日から31日にかけてオーストラリアにて開催される世界最大級のソーラーカーレース「Global Green Challenge」に参戦することとなる。

完成した東海大学のソーラーカー「Tokai Challenger」の外観

同レースのソーラーカー部門は、太陽光のみを動力源に、オーストラリア大陸をダーウィンから出発し、アデレートまでの約3,000kmを縦断するレース。ドライバーには、パリ・ダカール・ラリーで総合優勝した経験を持つ篠塚建次郎氏のほか、東海大学の学生、卒業生が起用される。

同ソーラーカーは、セル変換効率30%の宇宙用化合物太陽電池を出力1.8kWhで搭載しており、シャープとしては、今後も、主力の結晶系太陽電池/薄膜系太陽電池に加え、化合物太陽電池の技術開発を進めていくとしている。

なお、同ソーラーカーの前世代モデルとなるISF5000規格のソーラーカー「Tokai Spirit」が、2009年9月12日に、三重県のシャープのLCD製造工場である亀山工場で開催される地域活性化イベントに出展される予定。