次にMinimal L1 Latencyの結果(グラフ33~40)である。こちらはLatencyの最小値を測定するものである。結果を見てみると、まずMethod 1(グラフ33~36)では、AMD FXのLatencyは4cycleで、Phenom IIよりやや悪化しているのは致し方ないところ。Core i7のMinimaul Latencyが5Cycleになっているのがちょっと面白い。

一方Method 2(グラフ37~40)だと、こうしたLatencyの差があるのは最初の6程度で、これを越えるとどのCPUも大差なくなるのはいずれのケースでも同じだ。ただ細かいことを言うと、NOP Countが6の時になぜかAMD FXのみ妙にLatencyが増加しているのはちょっと不思議ではある。これはインプリメントの問題ではないかと思うが、それはともかくL1に関してはNOP Coutが64の場合にいずれもLatencyが64cycleで収束しているから、LatencyはともかくThroughputはいずれも同じになっていることが分かる。